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【中国】中国政府が反論、ムーディーズの格下げに

5/25(木) 11:30配信

NNA

 中国財政省は24日、格付け大手の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスが中国のソブリン格付けを引き下げたことについて「中国経済が直面する困難を誇張している」などとする反論を発表した。
 財政省は、中国経済が政府による景気刺激策への依存を強め、債務規模が引き続き拡大するなどとしたムーディーズの指摘に対して「中国経済が直面する困難を誇張し、政府が進める供給側(サプライサイド)構造改革と需要拡大の効果を侮ったものだ」と批判。第1四半期(1~3月)の経済指標は予想を上回っており、一連の改革や現代版シルクロード戦略「一帯一路」の進展に伴って「中国経済は引き続き安定的で比較的速いペースの成長が望める」と強調した。
 ムーディーズから指摘された政府債務の増加については、2016年末時点の中国の政府債務は27兆3,300億元(約443兆6,700億円)で、国内総生産(GDP)に対する負債比率は36.7%と、主な市場経済国や新興市場国の水準よりも低いと反論。「リスクは全体的にコントロール可能だ」と主張し、ムーディーズが20年に45%近くまで拡大すると予測した政府債務の対GDP比率は「16年に比べ大きくは変化しない」との認識を示した。
 また、地方政府の傘下で公共事業や都市開発を手掛ける「融資平台」と呼ばれる投融資会社や国有企業の債務がソブリン格付けと関連づけられたことについても「中国の法律、制度、規定を理解していない」と批判。融資平台や国有企業の債務は政府債務と明確に区別され、政府は償還責任を負わないとの法的立場を説明した。
 ムーディーズは同日、中国の格付けを上から4番目の「Aa3」から「A1」に1段階引き下げた。見通し(アウトルック)は「ネガティブ(弱含み)」から「ステーブル(安定的)」に引き上げた。

最終更新:5/25(木) 11:30
NNA