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同性婚容認の憲法判断に賛否両論 反対派、国民投票求め署名へ/台湾

5/25(木) 13:47配信

中央社フォーカス台湾

(台北 25日 中央社)司法院大法官会議が同性婚を認めない現行の法令を違憲だとする判断を下したのを受け、市民団体からは賛否両論の声が上がっている。賛成派は歓喜に沸く一方、反対派は今回の判断を不服とし、国民投票に向けた署名活動の実施を決めるなど、同性婚合法化に“待った”をかけようとしている。

大法官会議は24日、同性婚を保障しない現行の法令は違憲だとし、2年以内の法改正を要請した。

▽憲法解釈申し立てた男性「心躍る気分」

憲法解釈の申し立てを行った祁家威さんは、今回の判断に「心躍る気分」だと満面の笑み。祁さんは2013年、同性のパートナーと婚姻届を提出したものの受理されず、その後起こした行政訴訟でも敗訴。男女の間でしか法律上の婚姻関係は成立しないとする民法の規定は違憲の疑いがあるとし、憲法解釈を申し立てていた。

賛成派団体の台湾伴侶権益推動連盟は「大法官(大法官会議の裁判官)の勇敢さは平等運動の重要な助力になる」とし、同性愛者らの勝利だと喜んだ。

▽反対派「少数の司法エリートにより決定されるべきでない」

反対派の下一代幸福連盟は、今回の判断は非常に偏りがあり、公正ではないと司法院を非難。婚姻や家庭の価値観といった重要な問題は少数の「司法エリート」によって決められるべきでなく、国民投票に問うべきだと主張し、国民投票のための署名運動を実施すると発表した。

▽蔡英文総統「結果は勝ち負けではない」

蔡英文総統は24日夜、フェイスブックで「憲法解釈の結果は勝ち負けではありません」と呼び掛け、立場を問わず「周囲の人を自分の兄弟だとみなす時です」と意見の異なる人への理解や尊重を促した。

また、憲法解釈に対する総統府の立場を表明。憲法解釈には拘束力があるとし、行政部門は迅速に具体的な法案をまとめて立法院(国会)に送り、必ず期限内に成立させるなどとした。

(許秩維、陳至中、余暁涵、葉素萍/編集:名切千絵)