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稀勢の里休場 左大胸筋などのけが影響

5/25(木) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

大相撲の東横綱稀勢の里(30)=本名萩原寛、牛久市出身、田子ノ浦部屋=が夏場所(東京・両国国技館)11日目の24日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の通院加療を要する」との診断書を提出して休場した。3月の春場所で痛めた負傷が完治せず、10日目には関脇琴奨菊に完敗して4敗目(6勝)を喫し、不振だった。3場所連続優勝の可能性は消滅した。

師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は23日夜から24日朝にかけての話し合いで、横綱本人が「ちょっと力が入らない。休場させてください」と申し出たことを明かした。「悪化したわけではないが、8日目を過ぎて力が入らなくなったということだった。横綱としての責任もあるから、決断に至った」と述べた。

稀勢の里の休場は大関時代の2014年初場所千秋楽以来2度目。4横綱のうち、鶴竜に続いて2人が休場となった。

稀勢の里は、1月の初場所で初優勝、春場所も13日目に負傷しながら、強行出場して劇的な逆転優勝を果たした。4月の春巡業を全休し、急ピッチの調整で夏場所の出場にこぎ着けた。

今場所は前半戦を6勝2敗で折り返しながら、9日目からは左腕をほとんど使えず2連敗していた。

大関昇進が懸かる関脇高安(27)=本名高安晃、土浦市出身、同部屋=は同日、前頭4枚目の栃煌山を下して9勝2敗とし、昇進の目安となる10勝まであと1勝に迫った。
10日間よくやった

稀勢の里郷土後援会の関正夫会長は「痛いところを我慢して10日間もよくやったと思う。横綱の美徳を重んじ、ファンの期待に応えたかったのではないか。けがを治して、来場所に頑張ってほしい」と話した。
日に日に状態悪く

休場をニュースで知ったという稀勢の里の父萩原貞彦さん(71)は「ほっとした。(今場所は)けがが悪化しないことを願うだけだった。最初から左が使えていなかった。日に日に状態が悪くなっていたのではないか。昨日(琴奨菊戦)の対戦を見て、休場せざるを得ないと思った」と話した。

茨城新聞社