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スマホからビルの異常をいつでも遠隔監視、月額2000円で始めるセキュリティ対策

5/25(木) 6:10配信

スマートジャパン

■スマホからいつでも監視カメラの映像を

 「いつでも」「どこでも」「簡単」「低価格」――。三菱電機ビルテクノサービスは、セキュリティサービス「おてがるっく」の提供を2017年4月1日から開始した。

【おてがるっくのシステム構成イメージ】

 同サービスはファシリティゲートウェイ(以下、FGW)を通して、三菱電機の監視カメラシステム「MELOOK 3」と、入退室管理システム「MELSAFETY-X」の連携を可能にする。これらの情報をクラウドに上げることで、スマートフォン(スマホ)やPCのWebブラウザから、いつでも監視カメラの映像や入退室情報を確認することができる。

 三菱電機ビルテクノサービスの菅原豪氏は、開発の背景について「監視カメラや入退室管理システムを提供していた顧客から、監視カメラの映像を遠隔地から確認したい、入退室管理システムの権限変更をスマホから行えないかといった要望が多かった。これらの要求に応えたのが、このサービスとなる」と語る。

 冒頭でも挙げたように、レコーダーに記録された監視カメラ映像を60秒分、日時指定をして見ることができる。カメラにいたずらされるといった異常発生時にはメールで通知し、前後30秒の映像を確認可能という。MELOOK 3はフルHD、30フレーム/秒(fps)で撮影できるため、スマートフォンからでも高画質な映像を見ることが可能である。

 また入退室情報を確認できるだけでなく、入退室カードを誰かが紛失した場合でも、Webブラウザからすぐに権限の失効を行うこともできるとしている。

 FGWからクラウドまでの通信は、LTEを推奨している。工事費がほとんど掛からず、手軽に設置可能なメリットがあるためだ。機器および保守料金は別途掛かるが、価格はFGW1台につき月額2000円(税別)*)。2017年度中に2000件の契約を目指す。

*)光回線利用の場合は、FGW1台につき月額4500円(税別)となる。

 「監視カメラと入退室管理システムを統合して、1つのシステムから容易に管理できるサービスは他社にないと思っている。より高いセキュリティ性を実現できる。発表から約2カ月がたち、問い合わせや契約の件数も増えている」(菅原氏)

■付加価値サービスで他社との差別化を

 三菱電機ビルテクノサービスが、おてがるっくのようなクラウドを用いたサービスを展開するのは今回が初となる。同社の新村拓也氏は「当社はビル設備の工事やメンテナンスを中心に事業を展開してきたが、他社との差別化がなかなか難しい。付加価値のあるサービスを提供しなければということで検討を進めてきた」と語る。

 付加価値サービスの1つとして、同社が提供しているのがビル設備運用システム「facima(ファシ―マ)」である。facimaは2009年から提供しているサービスだが、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実現に向けた省エネ化に貢献するという。

 30分ごとの電力を監視し、契約電力や顧客が設定した目標電力を超えないよう自動制御を行う機能の他、ビル全体の運営を効率化するBEMS(ビルエネルギーマネジメント)機能などを提供している。円グラフなど用途に応じたグラフ化も可能となっており、各種エネルギー使用量の把握や省エネ節電の分析に役立てることが可能だ。

 今後もおてがるっくやfacimaのような、データを収集して“見える化”する付加価値サービスを検討しており、新村氏は「顧客の満足度向上につなげたい」とした。