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アモルファス合金を採用した変圧器、高い省エネ性を実現

5/25(木) 14:31配信

スマートジャパン

最新のアモルファス合金を採用

 総合展示会「JECA FAIR 2017~第65回電設工業展~」が2017年5月17~19日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。日立産機システムは高効率変圧器「SuperアモルファスZero」や監視制御装置、保護継電器、キュービクル一体型太陽光発電用パワーコンディショナシステム「BUY電ゲートウェイ」などの製品を紹介した。

 SuperアモルファスZeroシリーズは、他社に先駆けていち早くアモルファス変圧器を開発した日立産機システムの主力製品である。鉄心素材に最新のアモルファス合金を採用し、無負荷損(待機電力)を大幅に低減するなど高効率を実現したことで、高い省エネ性を発揮する。通常の金属や合金では原子が規則的に配列した結晶構造を持つのに対して、アモルファス合金はランダムな原子配列構造となっている。

 そのため変圧器の鉄心にアモルファス合金を使った場合、ヒステリシス損(磁束が変化することで分子相互間に発生する摩擦損)と渦電流損(磁束の変化で鉄心内に発生する電流の抵抗損失)が少なくなることで電力変換のロスを抑えるという。

 バリエーションも豊富で油入変圧器が3タイプ、モールド変圧器で2タイプをラインアップした。顧客のニーズに合わせて、22kV特別高圧アモルファス油入変圧器や灯動共用油入・モールド変圧器、H乾式モールド変圧器、スコットモールド変圧器、生分解性絶縁油を採用した環境調和型油入変圧器など、さまざまなシリーズを取りそろえている。

 BUY電ゲートウェイは、従来のキュービクルとパワーコンディショナを一体化させて開発した固定価格買取制度に対応した新しい製品だ。ワンパッケージ化による設計負担、現地据え付け工数の低減を実現する。専用設計のアモルファス変圧器を搭載。これにより、無負荷損の低減や励磁突入電流を大幅に低減した。合成変換効率カーブを太陽光の実効稼働率(40~60%)に最適化するなどし、システム効率を高めたとする。

 システムの施工性も向上し、直流入力電圧DC750Vに対応。太陽電池モジュールの直列数増、並列数減で配線・接続を簡略化している。オプションで直流集電機能も内蔵。遠隔出力制御に標準対応の他、塩害地域にも設置可能な耐塩仕様もラインアップした。