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任天堂のインディーゲーム担当に聞く 「Nintendo Switchに興味を持ってくれるインディーゲームクリエイターは多い」【A 5th of BitSummit】

5/25(木) 18:02配信

ファミ通.com

文・取材・撮影:編集部 古屋陽一

●今後もインディーゲームを訴求していきたい
 2017年5月20日、21日に京都市勧業館 「みやこめっせ」にて開催されたインディーゲームの一大祭典“A 5th of BitSummit”。同イベントにて、任天堂は昨年に引き続きブースを展開。11本のNintendo Switch用インディーゲームを出展し、大盛況だった。今回、会期中に任天堂のインディーゲームの担当者に取材する機会を得た。

 今回お話をうかがったのは、任天堂 業務部の副島佑介氏と朴誠史氏、中谷良氏の3名。副島氏と朴氏がインディーゲームクリエイターの窓口としてメインに担当し、中谷氏など複数名で発売、プロモーションのサポートを行うという体制となっている。


――昨年7月に“Nintendo Developer Portal”をリニューアルされ、インディーゲームクリエイターの受け入れにも積極的に取り組まれるようになりましたが、1年弱経っての手応えをお教えください。

 クリエイターさんからもお問い合わせをいただくことが多くなりましたし、“Nintendo Developer Portal”自体も認知していただいているという気はしています。Nintendo Switch向けにもタイトルが集まってきており、少しずつですが手応えを感じています。実際に“Nintendo Developer Portal”への登録者数も増えています。

――“Nintendo Developer Portal”というサイトから登録ができるので、敷居はさらに下がったと言えるのかもしれませんね。

 そうですね。具体的な数字はお話できないのですが、期待していた以上に登録していただいています。グローバルなサイトなので、海外のクリエイターさんも多く登録していただいており、年間を通して継続的に登録者数は増えています。

――今年3月にNintendo Switchがリリースされましたが、インディーゲームにおいて、“Nintendo Switchだからこそ積極的に取り組んだ”といったポイントはありますか? 50000円を切る価格でNintendo Switchの開発機材を提供すると発表されたのは、そのうちのひとつかと思いますが。

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 インディーゲームへの取り組みに関しては、ニンテンドー3DS、Wii Uのころから継続しているのですが、とくにNintendo Switchならではということですと、たとえばUnityやUnreal Engine 4といったゲームエンジンをローンチのタイミングから用意できたのはひとつ大きなポイントと考えています。

――インディーゲームクリエイターにとって、フックしやすいハードということなのでしょうか。

 “開発しやすい”というのは大きいのかもしれません。あとは、よりグローバルにビジネスがしやすくなったことにメリットを感じている方も多いようです。Nintendo Switchではリージョンロックがなく、ゲームを全世界に配信する敷居も低いです。今回のBitSummitの弊社ブースを見ていただいても、海外のクリエイターさんのタイトルも多く出展しています。

――8Bitのビジュアルを好まれるインディーゲームクリエイターも数多いですが、「出すならやっぱり任天堂のハードで」という思いはあるのかもしれないですね。

 小さいころにファミコンを触られているクリエイターさんも多いので、そのように好意的に見ていただけている部分もあるかもしれません。そういった意味では開発・配信に対する敷居が下がったのと、任天堂に対する気持ちがマッチしているのかもしれません。

――インディーゲームクリエイターは、とくにNintendo Switchのどの点を魅力に感じていると思われますか?

 まずはやはりNintendo Switch自体が市場でお客様に受け入れられている点が大きいように思います。さらに、ゲーム体験を家の中から外に持ち運べる点や、Joy-Conのおすそわけプレイ、HD振動など、さまざまな点でクリエイターの皆様に魅力的に感じていただけているようです。

――インディーゲームへの取り組みという点において、現時点における任天堂様の課題を教えてください。

 インディーゲームという言葉になじみを持っていない方もまだまだ多いように思っています。そういった方々にも、こうしたタイトルを親しんでいただきたいです。先日公開した“ニャニャニャ! ネコマリオタイム ニャンディーズ スペシャル”では、ひとつ任天堂らしいプロモーションサポートができたのかなと思っています。

――任天堂のインディーゲームの取り組みにおいて、今度の戦略をお聞かせください。“ネコマリオタイム”の取り組みは、その一環だとは思うのですが。

 基本的には大手やインディーに関わらず、いいソフトをお客様に届けることだと思っています。デベロッパーの皆様に対しては開発・配信しやすい環境を整えることと、お客様に対してはタイトルを認知していただき、手にとっていただくこと。これらをしっかりと繋げていきよい循環を生み出すことで、新しいソフトを任天堂プラットフォームにたくさんリリースしていけるよう取り組んでいきます。

――最後に。BitSummitに2度目の出展を果たしてみての率直なご感想を教えください。

 開場直前に歩道のところまでお客様が並ばれているのを見て、非常に活気があるなと感じました。また、おかげさまで我々のブースにも、たくさんの人にお越しいただくことができました。「これって発売されているんですか?」というご質問をいただいたりもしますし、いろいろな方に触れてもらって興味を持ってもらえるのはすごくありがたいと思いました。

 あとはやはり、お子さんが楽しそうにあそんでいるのを見ると「出展してよかった」と思いますね。お客様もデベロッパーの方も一堂に会するイベントは国内では稀有だと思いますので、このような機会を大切にしていきたいと思います。

■“ニャニャニャ! ネコマリオタイム ニャンディーズ スペシャル”で紹介された秋までにリリース予定のNintendo Switch向けインディーゲームタイトル(紹介順)

『RiME』
『Snake Pass』
『グーの惑星』
『Overcooked: Special Edition』
『バトルスポーツ めく~る』
『FAST RMX』
『THUMPER リズム・バイオレンスゲーム』
『GoNNER』
『Steamworld Dig2』
『ショベルナイト』
『Owlboy』
『Cat Quest』
『ヒューマン・リソース・マシーン』
『デ・マンボ』
『Dusty Raging Fist』
『Graceful Explosion Machine』
『Has-Bean Heroes』
『BackSlash』
『Kingdom Two Crowns』
『L.F.O-Lost Future Omega-』
『Mr.Shifty』
『神巫女 -カミコ-』
『Runner3』
『She Remembered Caterpillars』
『Wargroove』
『Wonder Boy: The Dragon’s Trap』
『Cave Story+』
『YIIK:A Postmodern RPG』
『Hollow Knight』
『メゾン・ド・魔王』
『リトルインフェルノ』
『マイティガンヴォルト バースト』
『中毒パズル レベル+』
『Nine Parchments』

最終更新:5/25(木) 18:02
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