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新しい「Hulu」の再生に関する問題 注意すべき2つのポイント

5/25(木) 17:33配信

ITmedia LifeStyle

 5月17日、動画配信サービス「Hulu(フールー)」の日本版が大幅なシステムリニューアルを行った。

【まずは映像の入出力を確認しよう】

 ところがこのリニューアル後、一部のユーザーにおいてサポートを終了するデバイスではないはずなのに正常に再生できないというトラブルが発生している。

 そこで、筆者はサービスの運営元であるHJホールディングスに取材をした上で、発生頻度が高いと思われる2つのトラブルについてまとめることにした。Huluの再生に困っている人の参考になれば幸いだ。

●映像の外部出力は「デジタル出力」「HDCP対応」が必須

 新しいHuluでは、一部のコンテンツ提供者からの意向もありコンテンツ保護を厳格化することになった。それに対応できないデバイスはサポートを終了することになり、事前告知もなされた。

 ところが、この告知に記載されていない環境でも一部再生できないトラブルが発生している。筆者が調べた限りでは、以下のような環境で再生できないという報告が多い。

・AVマルチ出力でテレビやモニター(以下まとめて「ディスプレイ」)とつないだ「プレイステーション3」や「Wii U」
・VGA(アナログRGB)出力でディスプレイとつないだPC/Mac
・ちょっと古めのDVI-D端子を持つディスプレイとつないだPC/Mac

 1つ目と2つ目の環境には、「アナログの映像インタフェースで接続している」という共通点がある。実は、新しいHuluではアナログインタフェースでの映像出力を許可していない。外部ディスプレイに映像を映したい時は「HDMI」「DisplayPort」「DVI-D」といったデジタル映像インタフェースを使う必要があるのだ。

 3つ目の環境はデジタル接続なので、問題はないようにも思える。実は「ちょっと古め」というところがポイントなのだ。

 新しいHuluでは、映像の再生機器と受像機器(ディスプレイ)の両方が「HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)」という著作権保護技術に対応することも求めている。最近のディスプレイ、PCやゲーム機のデジタル映像インタフェースはHDCPに対応している。しかし、少し古めのDVI-D対応機器ではHDCPに対応していない場合がある。入力・出力のいずれかがHDCP非対応だと、それだけで「再生不可」となるのだ。

 再生機器を外部のテレビ・モニター際に再生できない時は、以下の2点をチェックするようにしよう。

・再生機器とディスプレイを「HDMI」「DisplayPort」「DVI-D」のいずれかで接続しているかどうか
・(DVI-D接続の場合)PCとディスプレイがいずれもHDCP対応かどうか

 なお、マルチディスプレイ環境においてアナログ接続またはHDCP非対応のディスプレイが1つでも混在していると正常に再生できない場合がある。気を付けよう。

●PCは「ブラウザ」にも注意

 PC/Macで新しいHuluを視聴する場合、HTML5に対応しているWebブラウザが必要となる。従来は再生に当たってプラグイン(追加ソフト)をWebブラウザに適用する必要があったが、それも原則として不要となった。しかし、一部の環境ではHTML5対応のWebブラウザを使っても再生ができない場合がある。

 まず、Mac(macOS)で視聴する場合、制限なく利用できるブラウザはApple純正の「Safari」のみとなる。サードパーティー製のWebブラウザでは再生できないか、外部のテレビ・モニターでの再生に対応しない。これはソフトウェアの制限に起因するものだ。

 もしもmacOS環境において、ディスプレイ面で問題がないのに再生できない場合は、Safariで視聴してみよう。

 また、Windowsにおいて「Internet Explorer 11(以下「IE11」)」を使って視聴する場合、コンテンツによって以下のプラグインが必要となる。

・通常コンテンツ:Microsoft Silverlight(Windows 7のみ)
・リアルタイム配信コンテンツ:Adobe Flash

 通常コンテンツにおいて、Windows 7版のみSilverlightを必要とするのはWindows 8.1/10版IE11との仕様の違いに起因する。Sliverlightを採用したのは、「Windows 7+IE11」という組み合わせでサービスを提供する際に、一番の最適解として判断したからだという。Silverlightのサポート終了については「Windows 7のOSとしてのサポート終了よりも後」(HJホールディングス広報・宣伝部)であることから問題視していないという。

 リアルタイム配信においてAdobe Flashを採用したのは、配信システムが通常コンテンツとは異なることが理由だという。

 いずれにしても「Windows 7+IE11」で視聴するユーザーが無視できないほどに多いため、アクロバティックともいえる対応になったようだ。なお、Windows 7で「Chrome」「Firefox」を使う場合は、他の環境と同様にHTML5プレーヤーで問題なく再生できる。

 もしもWindows環境でIE11を使って正常に再生できない場合は、プラグインの状況を確認するか、他のHTML5対応ブラウザを使うことを検討しよう。

最終更新:5/25(木) 17:33
ITmedia LifeStyle