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変化のために挑戦する――NTTドコモの2017年夏商戦

5/25(木) 22:41配信

ITmedia Mobile

 既報の通り、NTTドコモは5月24日に「2017 夏 新サービス・新商品発表会」を開催した。

【毎月1500円引きの「docomo with」】

 ドコモは、この発表会のテーマを「Challenge to Change(変化のための挑戦)」とした。同社が4月27日に発表した新しい中期計画「beyond宣言」の実現に向けて、新たな一歩を踏み出そうとしている。

●端末:「ナンバー1」への挑戦

 端末面では、「業界初」「業界最高」を「Challenge to No.1(1番への挑戦)」として紹介した。

 まず、4K解像度(3840×2160ピクセル)画面とHDR(高ダイナミックレンジ)映像の表示を世界で初めて両立した「Xperia XZ Premium SO-04J」が紹介された。Xperia XZ Premiumは世界各国で順次発売されているが、日本ではドコモが独占的に取り扱う。モバイル向けの4K HDRコンテンツは「dTV」や「ひかりTV」で配信する。

 また、通信速度面ではSO-04Jに加えて「Galaxy S8+ SC-03J」と「AQUOS R SH-03J」において国内最速の下り最大788Mbps(理論値)の通信に対応する。この数値は東名阪(関東甲信越・東海・関西)エリアにおけるもので、それ以外のエリアでの下り最大通信速度は783Mbps(理論値)となる。発売済みのモバイルルーター「Wi-Fi STATION N-01J」も、下り最大788(783)Mbpsの通信に対応する。

 ただし、対象機種の下り788(783)Mbps対応は、8月以降に配信予定のソフトウェア更新を適用した後となる。

●料金:長期間機種変更しないユーザーへの選択肢を用意

 beyond戦略にある「マーケットリーダー宣言」では、ユーザー還元の強化を表明している。その一環として「ドコモポイント」を自動的に「dポイント」に以降する措置を5月10日付で実施し、「シンプルプラン」や「ウルトラシェアパック30」を5月24日から受け付けている。

 今回の発表会では「Challenge to ?」として、長期間機種変更“しない”ユーザーを想定した新しい割引サービス「docomo with」を打ち出した。特定の対象機種を購入することで、対象外機種に機種変更しない限り毎月の通信料金を1500円(税別)引きするなるというものだ。

 対象機種はミドルレンジの「arrows Be F-05J」と「Galaxy Feel SC-04J」に絞った。docomo with対象機種では「月々サポート」や「端末購入サポート」といった端末購入に伴う割引措置の対象外となるため、「端末(一括)価格自体を抑える必要があり」(説明員)、ミドルレンジモデルのみを対象としたようだ。

 なお、docomo withを適用した回線のSIMカードを対象外端末に装着して通信した場合も1500円の割引は維持される。これは「(対象端末が)故障した場合の代替機としてSIMロックフリー端末や中古端末を購入して使う人を想定」(説明員)した措置となる。

●コミュニケーション:音声認識で終話する機能を追加

 「Challenge to communication(コミュニケーションへのチャレンジ)」として、端末面でのコミュニケーション改善にも取り組んでいる。「スグ電」の音声認識による自動終話対応と、「ドコモ留守電アプリ」における「みえる留守電」への対応がそれだ。いずれもコミュニケーションツールとしてのスマホをより快適に使えるようにするための取り組みとなる。

 また、ドコモの技術をフォーティーズ(東京都港区)提供し、ホームコミュニケーションデバイス「petoco」を共同開発した。これも、コミュニケーションツールを増やす一環としての取り組みだ。

●ライフスタイル:「シニア」と「仕事探し」のサービスを開始

 ドコモでは「Challenge to Lifestyles(ライフスタイルへのチャレンジ)」として、新たにシニア層に向けた「dエンジョイパス」と、求職者やすきま時間を活用したい人向けのアグリゲーション型求人サイト「dジョブ」を新たに提供する。

 dエンジョイパスは、ある意味で「すきじかん」の再来と取ることもできるが、「体験」ではなく「優待」「クーポン」に重きを置き、月額500円(税別)と料金もリーズナブルにした。「優待内容によっては、(ターゲットとする)55歳以上の年齢層以外の人でも使いやすい」(説明員)サービスでもある。

 dジョブは従来からアグリゲーション型求人サイトを運営しているじげん(東京都港区)と提携して提供する。複数の求人サービスに掲載されている求人情報にアクセスできるほか、クラウドソーシングや報酬付きアンケートを「スマホワーク」として提供する。「多様な働き方を提案する」(説明員)という目的で提供するサービスだ。

 既存の「dポイント」や「ドコモのケータイ払い」についても、加盟店の追加によってより使いやすくなるように取り組んでいるという。

●5G:パートナーとの取り組みを強化

 最後のチャレンジとして挙げられたのは「5G(第5世代移動体通信)」だ。

 ドコモでは通信関連企業だけではなく、さまざまな業種の企業と協業して5Gの「高速・大容量」「低遅延」「多数端末接続」といった特徴を生かした新サービスの開発を模索している。

 その取り組みの1つが、5Gの特徴を実体験できる「5Gトライアルサイト」の設置だ。その第1弾として、東武鉄道とのトライアルサイトを東京スカイツリータウン(東京都墨田区)にオープンしたが、それに続くトライアルサイトをフジテレビジョン(フジテレビ)と共同でお台場(東京都港区台場)に設置する準備を進めている。

 また、パナソニックとはトライアルサイトにおいて360度カメラで撮影した映像を伝送する実験などを実施する予定だ。

最終更新:5/26(金) 7:45
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