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社会問題化するチケット高額転売 音楽業界はどう立ち向かうか?「チケトレ」運営に聞く

5/25(木) 6:30配信

BuzzFeed Japan

音楽業界団体が自ら立ち上げた、コンサートチケットの公式リセールサービス「チケトレ」が6月1日にオープンする。

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人気アーティストのライブチケットは、ネットを通じ、時には数万円、数十万円と定価をはるかに上回る価格で売買される現状がある。

チケット高額転売の広がり、深刻化を踏まえ、購入チケットをファン同士で定価で譲り合える仕組みを公式に用意する。

「転売NO」を掲げて

運営する業界4団体は、昨年8月に高額転売に反対する声明を発表し、「転売NO」を掲げたキャンペーンを展開してきた。

多くの反響の中で「風邪を引いてしまった」「急に仕事が入った」など万が一の理由で本当に参加が難しくなった時に取れる策がほしい――というファンの声を受け、開設に至ったのが「チケトレ」だ。

5月10日にサービスのプレオープンに至ったものの、主要な二次流通サービスと比較して「手数料が高すぎる」「利用しにくければ、根本的な解決にならないのでは?」などの声も多く上がっている。

「チケトレ」を立ち上げた意図と目的は? 音楽業界は、高額転売問題をどう受け止め、どう撲滅しようとしているのか?

コンサートプロモーターズ協会の石川篤総務委員と、運営を担う「ぴあ」の東出隆幸執行役員に聞いた。

きっかけは「チケキャンのCM」

――「チケトレ」開設に至る経緯は。

石川:2015年夏に「チケットキャンプ」がTV CMを開始したのが、業界として高額転売対策に本腰を入れることになった大きなきっかけ。

これまでも「ヤフオク!」「チケット流通センター」など高額転売の温床となるプラットフォームは存在していたが、大々的に利用を呼びかけてはいなかった。

しかし、TVという影響力の大きいメディアで「チケット売るなら」と宣伝されると事情は変わる。あたかも公式に認められたサービスのように転売行為を推奨していることに危機感と怒りが生まれ、業界側として高額転売を許さない姿勢をきちんと見せる必要を感じた。

まずは、そもそも高額転売が「悪いこと」だと世間に認知すべく、「転売NO」を掲げた新聞広告を展開した。「転売ヤーなんとかしてくれ」の声はとても多く、ファンも苦しんでいることが伝わってきた。

キャンペーンに対するSNSでの反応を定量的に分析したところ、80%が応援の声だったものの、「病気や仕事など、不慮の事態で参加できなくなった時にとれる手段がないのは不親切」「転売サービスにも意義はあるのでは?」という声も7.5%程度あった。

この反応は事前に予期しており、要望を踏まえたサービスを業界主導で立ち上げようと、並行して準備を進めていた。

なるべく早い段階で何らかの次のアクションを示したいと、ぴあの協力のもと、今回立ち上げたのが「チケトレ」だ。

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最終更新:5/25(木) 6:30
BuzzFeed Japan