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トヨタとホンダは学ぶべき? ヒュンダイの燃料電池コンセプトカー

5/25(木) 7:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

韓国の自動車メーカー、現代自動車(ヒュンダイ)の高級車ブランド、ジェネシス(Genesis)は、4月に行われたニューヨークモーターショーで燃料電池車のコンセプトカー「GV80」を発表した。

ヒュンダイの燃料電池コンセプトカーの写真

コンセプトカーではあったが、競合各社に目指すべき方向を示すような車だった。燃料電池を大型SUVに搭載したのだ。

現在、アメリカの燃料電池車市場をリードしているのは、トヨタとホンダだ。だが、売り上げは伸びていない。燃料電池車には、水素ステーションの整備という莫大なインフラ投資が必要だが、アメリカでその投資を行っているのは、カリフォルニア州のみだからだ。

また両社の燃料電池車、トヨタ「ミライ」とホンダ「クラリティ」 はどちらも小型セダンだが、 アメリカではSUVの人気が上昇している。燃料電池をSUVに搭載することは、カリフォルニアのみならず、(環境への意識が高い)アメリカ北東部での燃料電池車の普及を目指す両社にとって、需要を喚起する最良の手段になるかもしれない。

ヒュンダイはGV80の仕様を発表していない。

ちなみに同社がカリフォルニア州でリース販売している燃料電池車「ツーソン」の航続距離は265マイル(約426km)。

同社は燃料電池技術の車以外への展開を研究している。だがGV80は、同社が今後展開する車のデザインについてのショーケースとなっている。

大きなフロントグリル、薄型で強力なLEDヘッドライト、電子式ドアハンドル。

車内には、22インチの曲面ディスプレイとデジタルインパネ。大型のディスプレイは手書き入力に対応、カーナビやステレオ、空調、外部との通信などをコントロールできる。

内装はレザーシートとウッド。後席も小さなディスプレイで、各種の設定が可能。

前述のとおり、ヒュンダイの燃料電池車「ツーソン」はカリフォルニア州でリース販売されている。しかし4月時点で、140台にとどまっている。

車のタイプだけが燃料電池車の普及のハードルではないことは明らかだ。自動車メーカーはインフラの整備を行うとともに、より広い普及に向けて消費者に技術をアピールしていく必要がある。

ヒュンダイがSUVに燃料電池を搭載したことは、正しい選択と言える。

自動車メーカーは、電気自動車で同じ戦略を取ろうとしている。SUVタイプの電気自動車はまだない。メルセデスとBMWの2社は、まさにSUVタイプの電気自動車を2020年までに導入しようとしている。

トヨタはユーザーのニーズに対応するために、SUVタイプの燃料電池車を検討していると述べている。

ヒュンダイのGV80は実用化されないかもしれない。だが、高級SUVが普及への大きな一手となることを燃料電池車に関わる者に示した。

[原文:Hyundai created a stunning hydrogen concept that should make Honda and Toyota nervous]

(翻訳:Takae Ito)

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