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30年前ソフトバンク孫社長の個人面談がキッカケで起業を決意した話

5/25(木) 19:01配信

STORYS.JP

お父さんは白い犬。現実的には理解しがたい日本語だが、テレビを見ている人なら誰もが何の事かパッとわかるだろう。ソフトバンク(グループ)株式会社のコマーシャルだ。

大企業の低迷が囁かれるなか、連日ニュースを賑わせているソフトバンク。
先日も、サウジアラビア王国の政府系ファンドをはじめ、Apple、Qualcomm、シャープを子会社化した台湾企業の鴻海科技などからの出資も合わせ、10兆円超のファンドを設立したと発表した。その中心に、孫正義氏が居る。

孫正義氏を動かすものは何なのか。彼はどのように考え、人生を生きて来たのか。
この答えを知るために、今回は一人の経営者のエピソードを紹介したい。
彼は、福岡県を中心に環境衛生事業、福祉事業、保育事業を手掛けるアースウェル株式会社代表 大久保柾幸氏だ。
起業して20年になる。この彼が起業しようと思ったキッカケが、29年前の孫社長との会話だった。
大久保氏がまだ20歳、東京に出てきてまだ営業をしていた頃、たまたまビジネス雑誌である特集を見かけたのが孫社長だった。
当時まだ30歳。その頃で既に年商100億円を超えていたという。

大久保氏は孫社長に会って話を聞いてみたくなり、当時九段南にあったソフトバンク社に10回以上通った。
結果はNG。受付の人にいつも突き返された。10回以上断られ流石に諦めようと思っていたある日、床屋に行った大久保氏はビジネス誌にまた孫社長の特集が組まれているのを発見。本人に会いたい情熱は再燃した。
そして、床屋から会社寮に帰る途中本屋に立ち寄った所「1枚のハガキでお客様を感動させる方法」という本が目に止まった。
立ち読みでページをめくると、”手紙は受付に断られず、社長室まで確実に届きます。”という旨の記載が。大久保氏は、そのまま手紙の書き方の本と、文具屋で便箋と万年筆を買い、孫社長宛に手紙をしたためた。

「社会のことをなにもわからないので人生の教訓を教えて欲しい。ぜひ孫さんの生き様をきかせてほしい。」

すると、孫社長から返事があり「秘書に話を通しておくので会いましょう」
後日、大久保氏は社長室に呼ばれ、孫社長と二人だけで会話をした。

孫氏
「今日は来てくれてありがとうございます。
 あなたみたいに意欲の高い人と会うのはすごく嬉しい。
 私も若いころ、先輩たちに応援してもらえたから今がある。
 少しでも力になれたらいいと思ってるから、限られた時間だけどなんでも聞いてください。」

大久保氏
「本当に今回はありがとうございます!
 僕は将来何かしたいと思っているのですが何をするとか、具体的に決めていません。
 孫さんはどんなことを考えて自分の未来を作っているのですか?その秘訣を教えてください!」

孫氏
「そうですか。まだ社会に出てきたばかり。これから何でもできますね。
 では今日は、僕が大切にしていることをお伝えしますね。」

大久保氏
「はい。よろしくお願いします!」

孫氏
「まず一つ目。ちなみに、人生は何回あると思いますか?」

大久保氏
「人生ですか?(いきなり凄い質問だな…)生まれ変わったら、何回もあると思います!(こんな答えでいいかな?)」

孫氏
「そうですね…確かに。
ただ、生まれ変わるとしても今回の自分での人生は一回だけでしょうね。
僕らは前の人生を覚えてませんからね。

だとすると、今回は本当に一回しかない。
あなたは今回の人生をどう使うために生まれてきましたか?

その意味を探し続けることがまず大切です。
すぐに答えは出ないでしょう。
というか、最後の答えは死んだ時にしか分かりません。

ただ、今のあなたは、今までのあなたが作ってきたあなたですね。これは事実。
ということは、これからのあなたは、今のあなたが作ることができるということです。

気がつけばあっという間に、人生は終わってしまうそうです。
自分の人生をどう使うのか? を先に決めなければなりません。

どう使うかは個人の自由です。
ビジネスをしてもいいし、
旅行ばかりしてもいい。
愛する人とのんびり過ごすのもいい。
だた、あなたがどう使うのが決めなければ
何も変わりません。

人生は一回です。まずは、どう生きるのか? 進むのか?
今のうちに方向性だけでも決めておくといいでしょう。」

大久保氏
「ありがとうございます!
 ちなみに孫さんはどう決めているのですか?」

孫氏
「私はね、各年代でどんな人生を送るか
人生のステージを決めています。
20代/30代/40代/50代/60代を
どんな生き方をするか、
すべて決めているのです。

多くの人が、これをせずに、
自分以外の誰かに合わせてしまいます。
だからいつまでたっても、自己実現ができません。…」

と孫正義氏は語ったそうだ。その日から30年。
30歳だった孫氏は今年で60歳になる。その30年の孫氏の動向を振り返り、
大久保氏は、「まさにあの時の言葉通りになっている」と語った。

勿論、それぞれの生き方があっていい。
それぞれの生き方を歩めるだけで、きっとこの上ない幸せでもある。
将来設計をしない方が予定調和感がなくていい、あるいは、自己実現なんてしなくてもいいという意見もあるだろう。
とはいえ、この先どう生きていきたいかについて、ある程度自分なりの答えを抱いておくことは大切かもしれない。「どう生きたいか」という指針がある事で、その個人の何かしらの「達成」可能性が高まり、基本的な生きる楽しさ心地よさも増えるように思える。あなたは、どう思うか?

最終更新:5/25(木) 19:01
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