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産卵見守り30年 モリアオガエルの寺

5/25(木) 15:40配信

両丹日日新聞

 モリアオ寺として知られている京都府福知山市正明寺、臨済宗・大興寺(有賀祖道住職)で25日、モリアオガエルの産卵が始まった。同寺でモリアオガエルの保護、観察が始まった1988年から今年で30年。今季も泡状の卵塊が木の枝に作られている。

 午前6時前に、有賀住職が2個の卵塊を見つけた。ソフトボールほどの大きさで、1週間ほどすると孵化してオタマジャクシになり、下の池に落ちるという。その後40日ほどでカエルになる。産卵は6月後半ごろまで続く。

 大興寺では毎年5月後半から、本堂そばの池の木に、裏山周辺からモリアオガエルが産卵にやって来る。

 福知山駅から3キロしか離れていないが、周囲は自然にあふれている。府内でもこのような場所でモリアオガエルが産卵するのは珍しいことから、有賀さん(56)は住職に就いた年から、カエルの天敵のヘビを近付けないようにしているほか、人工孵化にも取り組んでいて、生息しやすい環境づくりに努めている。

 モリアオガエルは樹上にいる雄の鳴き声に誘われて来た雌が体液を出して、メレンゲ状の泡を作り、その中に産卵する。

 有賀住職は「卵塊の数はこのところ年に10個から15個ほどで推移しています。あっという間の30年で、カエルたちがすみにくい環境になってきていますが、これからも卵塊の数が減らないよう見守り続けていきたい」と話している。

両丹日日新聞社

最終更新:5/25(木) 15:40
両丹日日新聞