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数秒の「駅メロ」に込められた奥深いお話~『マツコの知らない世界』「駅メロの世界」から~

5/25(木) 17:41配信

トレンドニュース(GYAO)

“マツコとゲストの本音ガチバトル”が売りで、さまざまなジャンルのスペシャリストがその道の知られざる世界を紹介し、マツコ独自の世界観からこぼれる“マジなコメント”が楽しいトークバラエティ『マツコの知らない世界』。

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2011年に始まった深夜放送で好評を博し、2014年には夜21時からのゴールデンタイムに昇格。2016年からは、さらに9分拡大で20時57分から放送している。
見どころは言うまでもなく“マツコ節!”。
皆が知ってそうで意外と知らない世界を、マツコの世界観で覗(のぞ)き見る。マツコが漏らすコメントは、「みんなが言いたかった胸の奥に詰まった言葉を、時には斬り捨てるように思いっきりよく、また時にはしみじみ納得できるリアクションで言ってくれる」感が、見ていて本当に気持ち良い。

■日本ならではの“駅メロ”という気遣い

さて、今回注目したいのは“駅メロの世界”。ゲストは“駅メロ”ツウの松澤健さん(35)。
松澤さんは、150曲以上の駅メロを再現できるサラリーマンだ。これまで全て耳コピし、楽譜まで出版している。いわゆる“電車オタク”の駅メロバージョンと言っても良いだろう。
通勤、通学、その他に誰もが利用する電車で、日常的に耳にする“駅メロ”に着目しコレクションする。マイナーなジャンルではあるが、「あ! それ! どこの駅だっけな~」という、痒(かゆ)い所に手が届く感じが地味に心地よい。
加えて、視聴者の心の声をマツコが代弁するので、さらにスッキリ爽快感がある。

駅メロの現在のコンセプトは、「忙しい日本人の疲れを取る癒やしのメロディー」である。
もともとは、発車ベルの“ジリジリジリ~”というキツイ音だった。それが1970年代くらいから、耳当たりの良いよう音楽に変り始めた。電車利用者の快適さを目的とし、警笛でドアを閉めるよりも、心に響く注意喚起に変え、音楽療法的な音声に変っている。
確かに、「乗れ~!」と怒鳴られるより、「ぼちぼちドア閉めますよ」と言われた方が、「じゃあ乗るね」って穏やかな気分になれる。
流れる曲は5秒から10秒と短く、外出した際には往復で1日に最低2回は聞くので、知らない間に覚えてしまう。
こういう細かい気遣いは、日本特有ではないだろうか。

私が以前住んでいたフランスでは、電車の発車は発車ベルかブザーが決まり。駅で音楽なんて聞いたことはない。
長距離列車が出る大きな駅に至っては、たくさんのホームでいくつものベルが鳴り響き、音も大きいのでカオスと言っても過言ではない状態になる。自分の乗る電車は、自己責任で早めに乗っておくしかないという厳しさだ。
それに比べ日本の気遣いと便利さは、改めてすごいって思う。

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