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ニッポンの自動車部品100社、営業利益2兆円の伸びしろ

5/25(木) 11:32配信

ニュースイッチ

今期業績見通し、「傾向と施策」

 自動車部品・車体メーカーの2018年3月期は、北米や中国での販売が好調で、引き続き連結営業利益が増益基調となる見通しだ。日刊工業新聞社が株式を上場している主要100社の18年3月期業績見通しを集計したところ、売上高予想は前期比0・5%減の31兆7017億円となったものの、営業利益予想は同0・4%増の1兆9454億円となった。為替が円高基調にあるために売り上げを押し下げるものの、北米や中国市場の堅調さが、利益を支える。

 集計は、各社の決算短信の売上高と各利益段階の数値を日本基準、国際会計基準(IFRS)にかかわらず、単純合算した。18年3月期の100社合計の売上高営業利益率は6・1%。前期比0・06ポイント増とわずかに上昇する。

トヨタグループも北米を中心に堅調

 各社とも北米や中国での受注増を見込む。トヨタ自動車系では、デンソーは売上高が過去最高を更新すると予想。その他収支を除く営業利益も増益を見込んでいる。北米やアジアでの販売量増加が奏功する。アイシン精機も増収増益予想。自動変速機(AT)の販売が前期比12・8%増の980万台に増えるとした。中国や欧米系からの受注が増えているためだ。

 今期からIFRSを適用する豊田自動織機も、カーエアコン用コンプレッサーが北米と中国で新規受注を獲得して増益予想。大西朗社長は、米新政権に関して懸念を示すも「現地生産が進んでおり、成長市場として期待感を持つ」とした。

 ホンダ系シートメーカーのテイ・エステックは、米州での受注台数増で営業利益が同18・2%増の146億円。中国も工場移転に伴う補償金が入り、営業利益が同3・0%増の169億円とみる。

 独立系部品メーカーのリケンの坂場秀博経営企画部長は、増収増益を見込む18年3月期について「米国市場の販売台数が減速傾向にあるものの、まだプラス基調であることには変わりない。海外拠点での売り上げ増や非日系メーカーへの拡販が進む」と見通す。

 曙ブレーキ工業は米国工場で発生していた生産混乱の立て直しが進み、北米での17年度中の黒字化にめどが付いた。全社的な営業利益は同89・4%増の80億円を見込む。

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最終更新:5/25(木) 11:32
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