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京大、ヤマハ……炎上続きのJASRACにハフポスト竹下氏「考え方古いのでは」

5/25(木) 21:30配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 大学の入学式で、読み上げられた式辞の中に、有名な曲の歌詞が使われた場合、著作権料を払わなければならないのか。ネット上での、著作権管理の難しさが浮き彫りになる出来事が起こった。

 事の発端は、京都大学で4月に行われた入学式だ。総長の山極寿一(やまぎわ・じゅいち)氏は、「自由な発想」を示す1つの例として、アメリカの歌手・ボブ・ディランの代表曲の1つ「風に吹かれて」の歌詞を引用して式辞を述べ、その内容を大学のHPにそのまま掲載した。

 しかし、これに対して音楽の著作権を管理するJASRACは、「『歌詞の引用・掲載』の手続き方法の確認を…」と直接大学に連絡。するとネット上などでは、「そこまでするのか」などと批判が殺到する事態となった。

 こうしたなか、JASRACは5月24日、定例会見を実施した。JASRAC側は会見中、今後、著作権料を求めるかどうか明言を避け続けたが、会見後に「請求しない」と断言。JASRACの浅石道夫理事長は「(請求は)してない。請求するなんて一切言ってない。いろんなケースバイケースで決めなきゃいけないわけですよ。主従の関係だとか、出典の表示とか。非常に難しい問題です。『引用』については」と、難しい判断を迫られたことを印象づけた。

歌詞引用に重要なのは「明瞭区別性」と「主従関係」

 今回、JASRAC側が「請求しない」と判断した根拠は、掲載された歌詞が、著作権法が定める「引用」の範囲内だったということにある。

 一般のネットユーザーでも、ウェブサイトに「歌詞」を掲載する可能性は十分に考えられるが、どう掲載すれば引用とみなされるのか。骨董通り法律事務所の岡本健太郎弁護士は、特に大事なことが2つあるという。

 「1つ目が『明瞭区別性』というものです。これは引用する側と引用される側が明確に区別されているということ。2つ目が『主従関係』と呼ばれるものになります。今回でいえば、総長自身の発言が主(メイン)であって、ボブ・ディランさんの詞が従(サブ)である必要があります。これは“誰が作ったどういった作品”ということを表示することも1つのポイント」と述べた。

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最終更新:5/25(木) 21:30
AbemaTIMES

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