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自衛隊統合幕僚長、安倍改憲構想に「ありがたい」発言が波紋

5/25(木) 7:31配信

ハンギョレ新聞

河野統合幕僚長発言「政治中立義務違反」物議 憲法学教授「見過ごせない逸脱…自衛隊法違反」批判

 自衛隊の首長といえる統合幕僚長が、安倍晋三首相の改憲構想に対し「ありがたい」と発言して、政治中立義務違反ではないかという論議が起きている。

 河野克俊自衛隊統合幕僚長(韓国の合同参謀議長に該当)は23日、東京の外国特派員協会で開かれた記者会見で、安倍首相の改憲推進に関する質問を受けてこのように答えた。安倍首相は今月3日の憲法記念日に、交戦権放棄規定がある現行憲法9条に自衛隊の規定を追加しようという構想を明らかにした。安倍首相は日本国民の間で9条改定反対世論が高止まりしている状況で、全面修正の代わりに加筆方式を提案したように見える。河野統合幕僚長は「安倍首相が話した通り憲法を変えることについては、憲法という非常に高度な政治的問題なので、統幕長という立場から申し上げるのは適当ではない」としつつも「一自衛官として申し上げるならば、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるということであれば、非常にありがたいと思う」と話した。

 河野統合幕僚長が「一自衛官としてした話」と前提を付けたとはいえ、この発言は「自衛隊員の政治的行為を制限する」と規定した自衛隊法に違反したという批判が出た。自衛隊法施行令には、政治的目的の例として「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張したり反対したりすること」を挙げている。憲法学者の水島朝穂早稲田大教授は「統合幕僚長が首相の特異な論理に便乗する形で心情を吐露した」とし「幕僚長の逸脱は見過ごすことはできない」と話したと24日毎日新聞が伝えた。だが、菅義偉官房長官は24日「あくまでも個人の資格という形で話した」として「問題がない」と述べた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/25(木) 7:31
ハンギョレ新聞