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警官かたる詐欺急増 県内4月以降

5/25(木) 0:49配信

北日本新聞

 警察官をかたり、現金やキャッシュカードをだまし取る「おれおれ詐欺」が、4月以降に県内で急増している。今年1月から今月23日までに11件の被害が発生し、既に昨年1年間(10件)を上回った。「あなた名義のキャッシュカードが偽造され使われている」などと電話し、受け取り役が自宅を訪れるケースが多いといい、県警が注意を呼び掛けている。

 捜査2課によると、警察官をかたるおれおれ詐欺の被害件数は1~3月は計2件だったが、4月に3件、5月は23日までに6件起きている。被害額は計1560万円で、おれおれ詐欺全体の被害額(2710万円)の半分以上を占める。被害額には詐取されたキャッシュカードで犯人に引き出されたお金は含まれておらず、実際の被害はさらに大きいとみられる。

 警察官のほか、百貨店の従業員、銀行協会の職員をかたる人物が次々と被害者宅に電話し、キャッシュカードや現金を用意させるケースが多いという。特にカードをだまし取る手口は前年には見られなかった。犯人側は「あなた名義の偽造キャッシュカードが出回っており、作り替える必要がある」などと言い、被害者から暗証番号を聞き出してカードをだまし取り、短時間のうちに現金自動預払機(ATM)で現金を引き出す。

 今月18日には、砺波市の90代女性が「銀行職員が犯人の詐欺事件に協力してほしい。職員の指紋が欲しいので300万円下ろしてきてほしい」とだまされ、300万円の被害に遭った。富山市の90代女性は、警察官をかたる男からの電話の最中に、銀行職員を名乗る人物が自宅に現れ、カードをだまし取られている。

 同課は「警察官が電話で個人情報や口座情報を聞き出すことはまずあり得ない。不審に思ったらすぐに警察に相談してほしい」としている。

北日本新聞社

最終更新:5/25(木) 0:49
北日本新聞