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出資通じて白浜温泉に関心を 旅館開業にクラウドファンディング

5/25(木) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県白浜町の温泉供給会社「紀伊白浜温泉土地」は、旅館の開業に向け、インターネットで出資を募る「クラウドファンディング」(CF)に取り組んでいる。一番の目的は資金調達そのものではなく、取り組みを通じて白浜温泉に目を向け、訪れてもらうきっかけづくりという。


 同社と連携する仲介業者「ミュージックセキュリティーズ」(本社・東京都)によると、旅館開業に向けたCFは県内では初めてという。

 紀伊白浜温泉土地は1930年設立。2002年には、二つの源泉からのかけ流し湯を使う公衆浴場「長生の湯」を開業。観光客らから人気の場所になっている。

 同社では6月末の旅館「長生庵」開業に向け、「長生の湯」の近くで整備を進めている。質の高い温泉や料理を楽しんでもらいたいとの思いから、昨年夏に着工した。従来の宣伝、集客方法とは違った新しい形としてCFに取り組むことにしたという。

 小野寺安信代表(60)は「価格競争が進む傾向もあるが、白浜温泉の潜在的な魅力はもう少し高いし、それを求める利用者はいるはず。そうした人たちに満足してもらえる旅館をつくりたいと考えていた」と話す。「長生の湯」利用者からは「宿泊できないのか」という声もあったという。

 長生庵は小野寺代表が所有する敷地にできる。「非日常」を感じてもらおうと、古民家風の建物を新築したり、以前からあった建物を改装したりしている。客室は七つ。浴場棟やワインバーも準備する。

最終更新:5/25(木) 17:00
紀伊民報