ここから本文です

石川に留学生パワー 陸上・遊学館、バスケット・鵬学園

5/25(木) 1:52配信

北國新聞社

 石川県の高校スポーツ界に今春、アフリカ出身の男女2人の留学生が加わった。遊学館高男子駅伝競走部はケニア出身、鵬学園高女子バスケットボール部はマリ共和国出身の新1年生を受け入れた。強化目的の留学生獲得は、両種目とも県内の高校で初めて。日本人で固めたチームづくりが主流の中、「助っ人外国人」の起用はライバル校を刺激し、競技レベルの底上げをもたらす起爆剤となりそうだ。

 遊学館高駅伝競走部に入部したのはカランジャ・ジョスファットさん(16)。獲得の理由について、森賀康裕監督は「批判は覚悟の上。2年後の全国8位入賞を達成するため」と説明する。同部は全国高校駅伝に8年連続出場中と、県内では敵なしの強さを誇る。しかし、外国人を擁する強豪がひしめく全国の壁は厚く、2010年の17位が最高で、ここ3年は29、51、34位と低迷している。

 ジョスファットさんの5000メートルの自己ベストは14分10秒台。森賀監督は「素質はすばらしい」と言い、県高校記録の14分6秒7、県記録の13分57秒9の更新に太鼓判を押す。

 鵬学園高女子バスケットボール部には、身長188センチのナン・ダイヤベートさん(15)が加わった。昨年の男子高校王者である福岡一高に留学生を送り込んでいるエージェントを通じ、獲得した。柿島誠一監督は「長身選手を起用することで、戦い方の幅が広がる」と期待する。

 一方、ライバル校たちは、高い身体能力を持つ外国人を脅威に感じながらも、現状は追随する構えを見せていない。

 昨年の県駅伝選手権で遊学館に次ぐ2位だった星稜高陸上競技部の深浦隆史監督は「(外国人獲得は)考えていない。在籍部員をしっかりと育てたい」という。バスケットボールで鵬学園と競り合う津幡高の東山耕平監督は「負けられない。これから対策を練っていく」と、対外国人を想定したレベルアップを急ぐ構えだ。

 「助っ人外国人」不在でも、全国上位の成績を残すチームは少なくない。2015年1月には星稜高サッカー部が日本一になった。昨年の全国高校選抜男子バスケットボール優勝大会では、北陸学院高が唯一、外国人ゼロで4強入り。濱屋史篤監督は「日本人だけで日本一になるのが目標。努力とチームワークで補える」と話す。

 石川県高体連によると、2016年度の外国人留学生の登録数は22人(ラグビー3、剣道2、卓球5、柔道4、バスケットボール5、陸上3)で、すべて航空石川高の選手。同校ラグビー部は毎年1人のトンガ人を受け入れている。

北國新聞社

最終更新:5/25(木) 1:52
北國新聞社