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超長期債が安い、40年入札弱めで売り優勢-利回りにスティープ化圧力

5/25(木) 8:15配信

Bloomberg

債券市場では超長期債相場が下落。この日に実施された40年利付国債入札が弱めの結果となったことを受けて、超長期ゾーン中心に売り圧力が強まり、利回り曲線にはスティープ(傾斜)化圧力がかかった。

25日の現物債市場で新発20年物の160回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.575%と18日以来の水準まで上昇した。新発30年物54回債利回りは一時2bp高い0.82%、40年物9回債利回りは2.5bp高い1.045%と、いずれも1週間ぶりの水準まで売られた。

三井住友アセットマネジメントの深代潤グローバル戦略運用グループヘッドは、「40年債入札の結果判明後、緩やかにスティープ化が進んでいるが、生保などの目線にはまだ届いておらず、もう少し水準調整があっても不思議ではない」と指摘。「水準調整のめどは30年債の複利で1%程度ではないか」とみる。

長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは0.5bp高い0.05%で寄り付き、その後も同水準で推移している。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「10年金利で0.05%程度では、特にイベントがなければ少し買いが出てくる水準。今のところキャップになっている」と説明。一方、超長期ゾーンについては、「30年と40年は20年対比でスプレッドが開いてきているので、金利がどんどん上がる感じでもない」と述べた。

長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比4銭安の150円50銭で取引を開始。一時150円47銭まで水準を切り下げたが、午後の取引終盤にかけてプラスに転じ、150円59銭まで上昇。結局は2銭高の150円56銭で引けた。

40年債入札

財務省がこの日実施した40年利付国債入札の結果は、最高落札利回りが0.965%と、市場予想の0.955%を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.87倍と、前回の2.95倍から低下した。

三井住友アセットの深代氏は、40年債入札について、「今のところ、投資家から平準買い以上の需要が出てきていない」とし、「このため、入札利回りがやや高い水準で決まりがち」だとしている。

過去の40年債入札の結果はこちらをご覧ください。

Kazumi Miura

最終更新:5/25(木) 16:05
Bloomberg