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債券下落、株高・円安受け売り圧力強まる-40年入札警戒で超長期安い

5/24(水) 8:05配信

Bloomberg

債券相場は下落。前日の海外市場の流れを引き継ぎ、国内市場でも株高・円安の展開となったことから、売り圧力が強まった。翌日実施の40年債入札に対する警戒感が強く、超長期ゾーンが安くなった。

24日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比4銭安の150円55銭で取引を開始し、150円57銭まで下げ幅を縮める場面が見られたものの、買いは続かず、その後150円51銭まで下落。結局は5銭安の150円54銭で引けた。

バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「株価上昇やドル高・円安の進行で総じて売られやすい外部環境となっており、金利上昇圧力が掛かっている。40年債入札を控えていることも超長期ゾーンに重し」と指摘した。ただ、「投資家不在の状況が続いており、商い自体は薄い」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)高い0.045%で寄り付き、その後も同水準で推移した。

超長期債が安い。新発20年物の160回債利回りは1bp高い0.57%、新発30年物54回債利回りは0.5bp高い0.80%、新発40年物の9回債利回りは0.5bp高い1.02%までそれぞれ売られている。

株高・円安

この日の東京株式相場は反発し、日経平均株価は前日比0.7%高の1万9742円98銭で取引を終えた。外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=112円03銭と、17日以来の水準まで円安が進んでいる。

日本銀行が実施した長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以下」の応札倍率が前回から上昇した一方で、「5年超10年以下」は低下した。

日銀国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

40年債入札

財務省は25日に 40年利付国債の入札を実施する。利回り競争によるダッチ方式で、応札は0.5bp刻みで行われる。新回号の10回債となり、発行予定額は前回と同じ5000億円程度となる。

過去の40年債入札の結果はこちらをご覧ください。

バークレイズ証の押久保氏は、40年債入札について、「新発債となる中で、金利水準はここ1年の上限付近にあり、しっかりこなす方向を見込んでいる」と話した。ただ、「短期的な需要は積めるかもしれないが、長い目で見れば、生保などのリアルマネーの需要は期待できない上、日銀が超長期セクターにあまり関与しない方向性を打ち出していることもあり、状況的に40年は苦しい」とみる。

Kazumi Miura

最終更新:5/24(水) 16:05
Bloomberg