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中国格下げに巻き込まれた香港-本土との結び付き強化はリスクにも

5/25(木) 14:43配信

Bloomberg

香港も中国本土に続き米ムーディーズ・インベスターズ・サービスによって格下げされた。本土との経済統合進展に伴うリスクが浮き彫りとなっている。

ムーディーズは香港の現地通貨・外貨建て発行体格付けを「Aa2」に引き下げた。これまでは「Aa1」だった。格付け見通しは「安定的」と、従来の「ネガティブ(弱含み)」から変更された。同社による香港格下げは1998年のアジア危機で打撃を受けて以来初めてだ。

中国を「A1」に1段階格下げ、債務見通し悪化で-ムーディーズ

ムーディーズは24日発表した資料で、香港と本土の「密接かつ強まり続ける経済・金融・政治的結び付きのため、中国の信用トレンドが香港の信用プロフィルに大きな影響を与え続けるだろう」と分析。金融面での結び付き強化は「中国と香港の金融市場の間に一段と直接的な波及経路を設けるという危険をもたらす」だとコメントした。

香港の陳茂波財政官は当局のウェブサイトに掲載した声明で、ムーディーズが「機械的」に香港を格下げしたことには同意できないと主張。同社は香港の「健全な経済ファンダメンタルズや堅実な金融規制体制、弾力性を持つ銀行セクター、力強い財政」を見過ごしていると論じた。

ブルームバーグのデータによれば、S&Pグローバル・レーティングは香港の長期債務格付けを2010年以降、「AAA」に維持している。

原題:Hong Kong Faces China Collateral Damage on Moody’s Downgrade (1)(抜粋)

Eric Lam

最終更新:5/25(木) 14:43
Bloomberg