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あでやかにハナショウブ 大阪で1万3千株・来月には見ごろ

5/26(金) 18:13配信

THE PAGE

約250品種、約1万3000株

あでやかにハナショウブ 来月みごろ大阪で1万3千株 撮影:岡村雅之 音楽:LIKALIFE  THEPAGE大阪

 大阪市旭区の城北公園内にある「城北菖蒲園」で、今年もハナショウブが咲き始め、あでやかな花の姿で訪れた人たちを楽しませている。園内では約250品種、約1万3000株を栽培。これから続々と開花し、来月上旬には見ごろを迎える。

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いろいろな角度から鑑賞できる

 淀川左岸の城北公園の一角にある城北菖蒲園。1964年(昭和39)に開園した回遊式庭園で、散策をしながらいろいろな角度から鑑賞できる。静寂の中、かすかに風にそよぐ花菖蒲と向き合っていると、園内を流れるせせらぎや、鳥やカエルの鳴き声が聞こえてきた。

 ハナショウブは江戸期、武士たちにこよなく愛され、競い合うように品種改良が繰り広げられた結果、多様な美質が作り出された。城北菖蒲園は伝統を受け継ぐ江戸系、伊勢系、肥後系の3系統を含めて、約250品種、約1万3000株を栽培している。

 江戸系は庭の池などに群生させて野生美を愛でるために改良されたため、たくましい。肥後系は鉢植えで個々の花の姿を存分に味わい、伊勢系は優雅にして繊細な趣を良しとするなど、異なる美意識が息づく。

友人との思い出も懐かしみ

 ハナショウブを眺めていた女性ばかり3人の家族連れは、祖母、母、2歳の孫娘の親子3代で城北公園を散歩がてら訪れた。サクラ、花菖蒲、アジサイと、春から初夏にかけて公園では花が絶えないと、祖母が喜ぶ。母親が「私も公園でよく遊んだ」と振り返るなど、ひとしきり昔話に花が咲いた。

 城東区在住のシニア男性は「毎年、10歳年上の友人とハナショウブを見に来ていた」と懐かしむ。しかし、友人が亡くなったため、今年はひとりでやってきたという。

 「俳句もひねる風流な人で、ハナショウブを愛でた後はふたりで酒を酌み交わした。きょうは友人をしのんで一献傾けます」と、しみじみと語った。ハナショウブはこれから続々と開花し、来月上旬には見ごろに。来月14日まで開園している。詳しくは大阪市の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

最終更新:6/1(木) 6:02
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