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鹿嶋のウオーキングイベント 史跡巡り、新観光資源に

5/26(金) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

鹿嶋市の名所旧跡を巡るウオーキングイベントが定着、人気を呼んでいる。市民グループの鹿嶋神の道運営委員会が主催する「鹿嶋神の道」や「鹿嶋再発見まち歩きツアー」には、各地から多くの参加者が集い交流を深めている。同会は地域に埋もれた史跡などを調べ掘り起こしてウオーキングの立ち寄り場所に設定。市と連携を図りコース環境を整え、新たな鹿嶋の観光資源につなげようと奮闘している。  (鹿嶋支社・小林久隆)

■新コース

「鹿嶋神の道ルート3・降臨の里」(全長約12キロ)と銘打った新コースの歩き初めが21日、県内外から約150人が参加して、市まちづくり市民センター(同市宮中)を発着点に行われた。

鹿嶋神の道運営委員会(西岡邦彦代表)が企画し、今回は100基の庚申(こうしん)塔(同市明石)▽鹿島神宮・東の一之鳥居(同)▽住吉神社(同市小宮作)などを巡るコース。庚申塔は東日本大震災で倒壊したが、同会や市教委などが協力して1月に復旧した。

参加者は五つのグループに分かれガイドが先導。市立波野公民館(同市明石)では、地元食材を使った特製弁当に舌鼓を打った。

初参加の同市根三田の70代女性は「鹿嶋に住んでいながら今回の行き先は初めて。弁当のたこめしもおいしい」と笑顔。リピーターの同市荒井の男性(76)は「いつも新鮮。普段見えないものが、歩くと見えるのがいい」と話した。

■地域財産

同会は2013年発足。鹿島神宮参道沿いのチャレンジショップ「鹿嶋人ギャラリー」に事務局を置く。同会発足前から西岡さん(74)らが月例行事「鹿嶋再発見まち歩きツアー」を開始。拡大版として「鹿嶋神の道」を開拓し、14年にルート1(全長約15キロ)を設定。16年にルート2(同約12キロ)を開設した。

コースの要所には、市の交付金などを活用して外国人観光客対応の4カ国語の案内板も設置。同会の活動は、16年度の国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」(一般部門)を鹿嶋市と共同受賞した。

西岡さんによると、鹿嶋神の道利用者は累計で約1万人と推計し「鹿嶋を訪れなかった人たちに来てもらっている」と手応えをつかむ。地域財産の掘り起こしに、市商工観光課は「文化の継承にも役立っている」と評価する。

■第4の柱へ

鹿嶋は鹿島神宮、新日鉄住金鹿島製鉄所、鹿島アントラーズが全国的に名をはせ地域経済や観光を支えている。一方で、同神宮門前は普段人通りが少なく活気が失われつつあることも見逃せない。

西岡さんは、一連のウオーキング事業が地域のにぎわいづくりの「呼び水になる」と期待。鹿嶋神の道を、新たな地域資源の第4の柱に成長させたい考え。さらに鹿嶋市、潮来市、千葉県香取市の水郷三都を絡めた広域連携の青写真も描く。「人を呼び込み、その人たちが地元にお金を落とす、泊まる、買う、食べるという仕組みが必要」と事業継続の鍵を話す。

茨城新聞社

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