ここから本文です

【マレーシア】トランスコスモス、ソフトスペースと資本提携

5/26(金) 11:30配信

NNA

 ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)大手のトランスコスモス(東京都渋谷区)は25日、マレーシアのフィンテック(ITを活用した金融サービス)ベンチャー事業者、ソフトスペースに500万米ドル(約5億5,800万円)を投資し、資本・業務提携すると発表した。モバイル決済サービスを組み合わせた顧客関係管理(CRM)ソリューションを協業で展開し、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内をはじめとする海外事業展開を拡大する。
 トランスコスモスは、これまでにもマレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポールの電子商取引(Eコマース、EC)サイト、クーポンサイト運営会社に資本参画しているが、フィンテック事業者への出資は初めて。ソフトスペースとの提携を通じて、実店舗とオンラインによる販売を連携・融合させた「オムニチャンネル」マーケティングや、CRM活動を展開し、顧客企業のデジタル化によるビジネス展開を加速させるとしている。出資比率は明らかにしていない。
 ソフトスペースは、2012年に創業し、スマートフォン決済のほか、自動改札、飲食店向けの来店前オーダーシステムなど多彩な決済サービスを展開。マレーシアのほか、シンガポール、インドネシア、台湾などアジア10カ国・地域で、各種クレジットカードや中国の電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」や韓国の「サムスンペイ」などにも対応する、同社独自の携帯式小型決済端末プラットフォーム「mPOS」を約18万3,000ターミナル販売している。
 トランスコスモスは、広告やウェブサイト、チャット、コールセンター、ECなどの多彩なチャンネルで収集したデータをクラウド上で統合して分析するDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)サービスを保有しており、ソフトスペースとの提携により、オフラインとオンラインを融合した新たなソフトサービスの提供も可能になるという。
 25日にクアラルンプールの映画館で開催した記者会見で、トランスコスモスの緒方賢太郎上席常務執行役員は、「ソフトスペースへの出資は、高い技術力に加え、スピード感があり、新しいアイデアが次々と出てくる会社であることが決め手となった」と話した。ソフトスペースのクリス・レオン最高戦略責任者(CSO)は、「中小企業(SME)のビジネス機会を広げる観点でも、mPOSをはじめとするソリューションはどんどん必要とされるようになる。トランスコスモスとの提携で、新たなEC市場への参入者の収益化をけん引できる」と話した。マレーシアでは3月、EC中国最大手の阿里巴巴集団(アリババ、中国・浙江省)が、中国国内で初めての拠点を設け、マレーシア政府と共同で設立するデジタル自由貿易区(DFTZ)を推進しており、今後、EC事業に参入するSMEが増加すると見込まれている。
 ソフトスペースは今年1月には、三井住友カードとも決済サービスでの提携で覚書(MOU)を交わしている。

最終更新:5/26(金) 15:30
NNA

Yahoo!ニュースからのお知らせ