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イスラム教シーア派に改宗した日本人に聞いてみた 理由は? 結婚どうするの? 「1分で完了」の儀式

5/27(土) 7:00配信

withnews

 2017年5月27日、全世界でラマダンが始まります。イスラムの教えで、年に1回1カ月、日が昇ってから沈むまで一切の食事をしません。まだまだ日本人にはなじみが薄い行事ですが、このイスラム教、しかも全教徒のうち1割程度しかいないシーア派に改宗した日本人がいます。いったいなぜ? ざっくばらんに聞いてみました。(朝日新聞国際報道部記者・神田大介)

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1分で「完了」

 吉田隆さん(仮名)は20代の日本人男性。

 首都圏の大学院を卒業したのち、数年前に東京でイスラム教シーア派に改宗したそうです。

 見た目はごくフツーの若者。あごひげもなければ、コーラン(イスラム教の聖典)を持ち歩いているわけでもない。ガタイはいいんですが、どちらかと言えばコミケとかにいそうな感じです。


吉田さん(仮名)「別のイスラム教徒2人の前で『アラーの他に神はなし、ムハンマドはその使徒である、アリは神の保護者である』とアラビア語で言うだけです。ものの1分ほどで終わりました」

神田(聞き手)「なんだってまた、イスラム教徒になったんですか?」

吉田さん「私はイスラム教と社会のあり方について、学問として研究しています。自分がイスラム教徒になった方が、より深く問題に関われると思ったんです」

神田「でも、改宗しなくても、学んだり考えたりはできるのでは?」

吉田さん「実際にイスラム教徒にならないとわからないこともあるだろうし、何を言っても結局は他人事にしかならない。それはギマンだと感じました」

神田「マジメですねえ……」

たまたま縁あって…

神田「では、なぜイスラム教徒の9割を閉めるスンニ派ではなく、少数派のシーア派に?」

吉田さん「学部生時代から、中東を中心に世界各地を回りました。シリア、レバノン、ヨルダン、エジプト、イスラエル……。その中で、言葉もできないのに現地の友だちができたのがイランだったんです。そういう気質なんですかね、人なつっこい。さらに、宗教的な人と世俗的な人が入り乱れていて面白いと思いました」

神田「スンニ派とシーア派では、教義に違いがありますよね。そこはどう考えたんですか?」

吉田さん「もちろん違いは知っていましたが、たまたま縁があったのがイランで、そこで信仰されているのがシーア派だったというだけですよ」

     ◇

 ちなみに、スンニ派とシーア派では、開祖ムハンマドの跡継ぎが誰かを巡って考え方に違いがあります。
 「世俗的」というのは、宗教のさだめにとらわれず、たとえばいまの日本人のように、現実的な考え方をするという意味です。

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最終更新:5/27(土) 7:00
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