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静岡銀「おもてなし規格」普及本腰 訪日客取り込みへ

5/26(金) 8:10配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡銀行は地方創生に向けた観光振興の一環で、経済産業省が2016年に創設した「おもてなし規格認証」制度の普及活動に本腰を入れている。地域の旅館・ホテルなどの顧客満足度を高めるサービス品質を「見える化」する同制度を活用し、訪日旅行者のさらなる誘客を狙う。

 サービス事業者を対象に付与される規格は上位から「紫」「紺」「金」「紅」の4種類。顧客理解や職場環境、業務改善など7分野で定められた計30項目に対する取り組み状況に応じ、上位の規格が取得可能になる。

 静岡銀は普及活動に先駆け、3月に全営業店で「紅」を取得。制度活用のメリットや手続きの要点を分かりやすく伝えるといった、配慮の行き届いた提案ができる態勢を整えた。

 普及活動は県内全域でスタート。このうち修善寺支店の担当者は伊豆市の高級旅館「雲風々(うふふ)」を訪ね、東京五輪を見据えた増改築と「紺」取得に向けた準備に協力している。自主的に「紅」を2月に取得していた雲風々の松本健志支配人は「利用者の主観が入った口コミや評価点ではなく、より客観的にサービス水準を評価してもらえ、他との差別化にも有効」と説く。

 静岡銀は6月5、6日、沼津、浜松、静岡の3会場で同制度の活用セミナーを主催する。制度を運営するサービスデザイン推進協議会の担当者が規格認証の概要や狙いを説明し、規格取得者が利用可能な補助金制度を紹介する。

 静岡銀の大橋弘常務執行役員は「おもてなし規格認証活用の先進県にしたい」と語る。



 <メモ>おもてなし規格認証 2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、サービス産業の活性化と生産性向上を目的に経済産業省が16年創設した。事業者にサービス品質を見える化した認証マークを付与する。上位の規格を得るには、静岡商工会議所など全国九つの認証機関の審査を受ける必要がある。

静岡新聞社