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【W杯アジア最終予選】ハリル大胆!主力外しのメッセージ

5/26(金) 16:36配信

東スポWeb

 日本サッカー協会は25日、キリンチャレンジカップのシリア戦(6月7日、味スタ)とロシアW杯アジア最終予選イラク戦(同13日、イラン・テヘラン)に臨む日本代表メンバー25人を発表した。MF清武弘嗣(27=C大阪)ら代表常連の主力メンバーが外れて、無名のMF加藤恒平(27=ベロエ・スタラザゴラ)らの新顔を初選出した。まさかの“超サプライズ選考”の裏にいったい何があったのか――。

 バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が大ナタを振るった。日本代表の主力選手だった清武、GK西川周作(30=浦和)、DF森重真人(30=FC東京)、お気に入りのFW宇佐美貴史(25=アウクスブルク)を選外とした。指揮官は「何人かの選手のパフォーマンスに満足していない」と険しい表情で説明した。

 代わりに招集した面々はまさにサプライズ。ブルガリアでプレーするMF加藤を筆頭に、J1浦和を支えるDF宇賀神友弥(29=浦和)、若手有望株のDF三浦弦太(22=G大阪)が初選出。リオデジャネイロ五輪代表で売り出し中のGK中村航輔(22=柏)も抜てきした。

 指揮官は「他の選手が良かっただけだ。みんなに門戸が開いている。サプライズ? こんなことでびっくりしてはいけない」と涼しい顔だったが、W杯アジア最終予選が佳境を迎える中、大幅な入れ替えを断行するのは極めて異例。なぜ大胆な決断を下したのか。

 ハリルホジッチ監督は、イラク戦が開催されるイランの試合会場のピッチ状態が悪いため「パス中心の展開は難しい。空中戦になりセカンド(ボール)を拾うという想定。その状況下で、できるだけ速くボールを取るのが大事。ボールを奪える選手を選んだ」と説明。球際の強さを重点ポイントに据えた。

 その一方で、指揮官が主力を外したのには別の理由がある。Jクラブ関係者は「ハリルさんはチームに“ぬるい”空気が蔓延していることを危惧したようだ。例えば練習でも気心知れた者同士で安全に、淡々とこなす場面が見られた。そこで思いきって刺激を入れる狙いがある」と指摘する。

 指揮官は練習時でも激しい「デュエル(戦い)」を求めてきたが、毎度おなじみのメンバーが中心では、ケガを心配しながらプレーするなど最近は“マンネリ化”が顕著だった。来年のW杯本番はおろか、最終予選を勝ち抜くことさえままならないと危機感を強め、起爆剤として新戦力をサプライズ登用したのだ。

「アグレッシブにいける選手、戦いが大好きな選手を選んだ。この私のチョイスが良いメッセージになればいい」。ハリル流の“喝”でチームの活性化を図る。

最終更新:5/26(金) 18:33
東スポWeb