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韓国首相候補 聴聞報告書採択ならず=偽装転入問題巡り野党反発

5/26(金) 20:24配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】韓国の首相候補に指名された李洛淵(イ・ナクヨン)前全羅南道知事に対する人事聴聞審査結果報告書の採択を巡り26日、与野党の代表が議論したものの、合意には至らなかった。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は大統領選で、実際に住んでいない場所を住所として届け出る偽装転入、兵役逃れ、不動産投機、脱税、論文盗用に関与した人は高官に任用しないという人事原則を掲げていたが、首相候補に指名された李氏は高校の美術教師だった妻が1989年にソウルの希望する学区に赴任するため偽装転入したことを認めた。

 偽装転入については、外交部長官候補に指名された康京和(カン・ギョンファ)元国連事務総長特別補佐官と公正取引委員会委員長に指名された金尚祚(キム・サンジョ)氏についても問題が指摘されている。

 これについて青瓦台(大統領府)の任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は26日の記者会見で、文大統領が自ら掲げた人事原則に合わない人物を指名したことについて、国民に向けて謝罪した上で、「現実的な制約の中で人選せざるを得ない」と述べ、理解を求めた。一方、野党側はこれを受け、不正を行った人物を今後も指名するとの発言だとして強く反発した。

 与党「共に民主党」の朴洪根(パク・ホングン)首席副代表は「与党の立場では国政を先送りすることができず、秘書室長が謝罪した」とし、李氏を「適格」とする意見付きの聴聞報告書を採択するよう主張した。

 一方、保守系最大野党の「自由韓国党」と、中道系「国民の党」、保守系「正しい政党」は文大統領が直接謝罪しなかった点や、今後は偽装転入を行っていた人物を閣僚に指名しないと約束しなかった点などを理由に共に民主党の要求を退けた。そのため国会の人事聴聞特別委員会はこの日予定していた全体会議を開くこともできなかった。

 自由韓国党の金善東(キム・ソンドン)首席副代表は「このような状況で国民が心配しないよう、どのように進むのかについて与野党で見解に違いがあった」と伝えた。国民の党の李彦周(イ・オンジュ)首席副代表も「(報告書採択の可否は)今日、結論が出たのではない」とし、「私たちが要請したことがあるので見定めて行う」と話した。正しい政党の鄭亮碩(チョン・ヤンソク)首席副代表は「鍵は与党が握っているため、青瓦台とよく協議するように要請した」と説明した。

 与野党は29日に国会本会議を開き、予算決算特別委員会の委員長と倫理特別委員会の委員長を選出することにした。これに合わせて聴聞特別委が聴聞報告書の採択を再び試みるものとみられる。ただ文大統領による直接の謝罪などの要求が飲まれなかった場合、再び紛糾する可能性もある。

最終更新:5/26(金) 20:31
聯合ニュース