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“元ホスト“が日本全国を車椅子でヒッチハイクする理由

5/26(金) 7:30配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 通りすがりの車に乗せてもらい、目的地まで向かうヒッチハイク。このヒッチハイクを、車椅子で行う若者がいる。寺田ユースケさん(26)だ。

 寺田さんは1990年に愛知県で生まれた。生まれつきの脳性まひの影響で足が不自由だったが、小学校から高校まで、大好きな野球に明け暮れていたという。

 「中学校、高校生くらいまでは足が悪い自分が嫌いで、車椅子に乗ったら“障害者“になってしまうという抵抗があった」。

 そんな思いから、車椅子を使わず、自分の足で歩いてきた寺田さん。しかし、人生を変えたのもまた「車椅子」だった。

 「大学生の時に車椅子に乗って人生が180度変わったんです。行動の幅が広がって友達とも会話できるようになって。歩きながら行動もできるし。まさにかぼちゃの馬車でした」。

 行動範囲を広げた寺田さんは、大学在学中に芸人を目指しタレント養成所に入学、そして上京。さらに、お金を稼ぐためにホストにもなった。

 寺田さんが車椅子ヒッチハイカーになったのは、そんな生活を変えたかったからだという。

 「昼夜逆転の生活をしていたせいもあって、身体が悪くなって。これ以上ホストとしての生活はできないと思いました。まだ日本各地に行ったことないから、身体が動く範囲で回ってみたいなという気持ちが芽生えてきて。僕が助けてといえば笑って気軽に後押ししてくれる、そういう方々が全国にいっぱいいるんじゃないかなという思いで旅を始めました」。

2年間で47都道府県を巡る旅

 先月22日、2年間で47都道府県を巡る旅を東京からスタートさせた寺田さん。「ちょっと助けてもらえませんか?」の声に、車椅子を押してくれ協力者は、100人を超えている。ヒッチハイクに密着取材させてもらった。

 待ち合わせ場所は新潟駅。佐渡島に行くのがこの日の目的だ。寺田さんの旅は、目的地は自分で決めるが、車椅子を押してくれる協力者を見つけ車に乗せてもらうか、交通機関に一緒に乗ってもらい、移動することになっている。

 佐渡島行きの船が出る港に向かう人を探す寺田さんに、実家に帰る途中だという男性が声を掛けた。

 「佐渡が実家だから佐渡に帰るとこなんだよ。俺もバスを持っているから行く?」

 バスで走ること15分。佐渡島には1時間かかる高速フェリーか、2時間半かかるカーフェリーが運行している。高速フェリーを使う男性とはここでお別れだったが、子連れの女性が「子供の機嫌が悪くなったら申し訳ないですけど」と協力してくれた。

 そしてついに佐渡島の両津港についたフェリー。次に寺田さんが目指すのは佐渡金山だ。港付近には歩いている人が少なかったため、交通量の多い道路でヒッチハイクを試みる。

 ここでも佐渡金山のある相川地区へ向かう人を2秒で発見した。乗せてくれた北野さんは「ちょっと遠回りしていいですか?」と声をかけ、特別天然記念物のトキを探し始めた。

 現在日本には250羽(今月17日現在)ほどのトキがいるとされ、佐渡島では時折目撃されている。何度もサギと間違え、ようやくトキを発見した二人。「こういう時って足が動くもんなんですね」と寺田さんも笑顔を見せた。

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最終更新:5/26(金) 7:30
AbemaTIMES