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室町時代から愛される「とらや」の和菓子作り

5/26(金) 10:00配信

TOKYO FM+

「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」。

5月26日の放送では、室町時代後期より続く和菓子の老舗「とらや」さんの、自然の花や植物を再現するお菓子作りについて紹介しました。

◆和菓子を生んだ日本の風土
その繊細な味はもとより、見ための美しさにも心なごむ和菓子。その和菓子には、味、姿ともに自然や四季、花や果実の存在が大きく関わっています。いよいよ梅雨の季節を迎えるこの時期、とらやさんで作られるお菓子が「紫陽花」(販売期間:6月1日~6月15日)です。6月の季節の花、紫陽花が雨露にぬれて輝く姿をイメージして作られました。

また、同じ時期に店頭を飾るのが「若葉のかおり」(販売期間:6月1日~6月15日)。緑の道明寺饅頭に楓の焼印を押したもので、草木の緑鮮やかな姿や、生命力に満ちあふれた姿を思い起こさせてくれます。まるで季節の移り変わりを教えてくれるかのように登場する和菓子の数々。 花や植物の姿の変化を私たちに一足早く感じさせてくれる、自然からの使者のような存在です。

◆和菓子は自然からの贈りもの
和菓子は卵以外、基本的に植物性の原材料が使われます。中でも欠かせないのが小豆。古来、その赤い色は、災いや病をしりぞけるという信仰があり、日本人の食生活と密接に関わってきました。また、これから夏に向けてのお菓子に欠かせない素材が、寒天や葛。その涼しげな透明感や味わいは、日本の夏ならではのお菓子に生かされてきました。和菓子は、すべてが自然からの贈りものといえますね。

◆和菓子は四季を映す五感の芸術
和菓子作りは手仕事が基本。職人は日常においても、四季の移り変わりを感じとることや、植物や情景をよく観察することが求められるそうです。 歴史や風土、生活様式、味覚、文学、そして絵画など、あらゆる日本の文化が、手のひらの中で小さな和菓子となって調和し、味覚、嗅覚、触覚、視覚、そして菓子の名前の響き、つまり聴覚までもにおいしさと喜びを届けてくれます。それが「和菓子は五感の芸術」と言われる所以なのかも知れません。

(TOKYO FM「NOEVIR BOTANICAL LIFE」2017年5月26日放送より)

最終更新:5/26(金) 10:00
TOKYO FM+

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