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神戸製鋼、車向けハイテンとアルミの新溶接技術開発へ

5/26(金) 6:01配信

鉄鋼新聞

 神戸製鋼所が自動車向けの高張力鋼板(ハイテン)とアルミを高品質接合できる新しい溶接技術を開発している。「エレメントアークスポット溶接法」と呼ぶ独自技術で、ユーザーは生産ラインの大幅な変更なしに低コストで導入できるのが特徴だ。鉄とアルミの併用は車体軽量化に有効だが、現状では特殊な接合設備が必要なためユーザーのコスト負担が膨らむ課題があった。早ければ2020年度にも実用化したい考えだ。

 川崎博也会長兼社長は25日、横浜市で開かれた自動車関連技術の展示会でエレメントアークスポット溶接法に関し「(ユーザーは)若干のコストアップのみで生産ラインを大幅に変える必要がない」と利点をアピール。すでに先行技術として提案を開始し、国内外の自動車メーカーが高い関心を寄せているという。
 一般的に鉄とアルミは、単純な溶接では接合面に脆い金属間化合物が生じてしまうなどの課題がある。開発技術では「エレメント」と呼ぶドーナツ状の鋼製の鋲を使用。これによりハイテンとアルミが溶け混ざることなく高品質な接合を可能にした。
 これまでの開発で、接合部の剥離引張強度を、リベット接合など従来の異種金属接合法より大幅に高められることを確かめた。実用化に向けてはアルミ板にエレメントをはめ込む工程を自動化することが課題。機械メーカーの協力も得ながら開発を進める方針だ。

最終更新:5/26(金) 6:01
鉄鋼新聞