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お茶の水女子大、信号機を自動検知するスマホアプリ 横断距離や表示色を音声案内

5/26(金) 15:00配信

日刊工業新聞電子版

目に見えない間隔で点滅、電源周波数で特定

 お茶の水女子大学の的場やすし学部教育研究協力員とメタテクノ(川崎市中原区、福重一彦社長)は、視覚障害者向けに信号機までの距離や表示色を音声で案内できるスマートフォン用のソフトを開発した。信号機の電源周波数を利用する仕組みで、専用装置は要らない。交差点でスマホをかざせば利用できる。メタテクノが2017年中の提供を目指している。

 信号機は東日本では50ヘルツ、西日本は60ヘルツの商用電源周波数によって目に見えない間隔で点滅。この点滅周波数を利用することで、白熱灯や看板、標識など街中の光源と信号機とを区別する。スマホのカメラで信号機を撮影すると画像から赤や緑の画素を抽出し、形状から歩行者用信号機と判定する。表示の大きさから信号機までの距離を推定し、音声案内する。

 視覚障害者は普段使う通勤通学ルートの交差点の位置は覚えているが、色が変わるタイミングを周囲の足音や車の走行音などで判断することが多い。信号機の位置を覚えればスマホをかざせる。色が変わるタイミングがわかれば、周囲の音に頼らなくても横断歩道を渡れる。信号が青でも周辺音の頼りがない場合は人や車が来るのを待つことがあったという。