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【成田第3滑走路】夜間延長「見直し」明言 短縮など検討 NAA社長

5/26(金) 11:24配信

千葉日報オンライン

 成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は25日の定例会見で、成田空港の航空機発着を深夜早朝の計3時間延長する案について「見直しを検討する」と述べ、現行案より縮小する意向を示唆した。夏目社長が見直しを明言したのは初めて。国土交通省によると、延長時間の短縮と防音対策拡充の両面で検討を進めるという。

 発着時間延長案を巡り、千葉県と空港周辺9市町は今月11日、NAAと国交省に見直しを要望していた。

 夏目社長は会見で「要望の重みをしっかりと受け止め、見直しを検討する」と発言。具体的な見直し内容は「国や県など関係者と相談しながら可能な限り速やかに進めたい」とした。

 一方で、「成田の国際競争力強化の観点から責任を持って現行案を提案したので、地域住民に理解をいただけるような内容で見直し案を提示したい」とした。

 同省首都圏空港課は、石井啓一国交相から「要望を踏まえて、機能強化と住民の生活環境の保全が両立できるよう調整するよう指示を受けた」と説明。3時間の延長時間の短縮や防音対策拡充の両面で、対策を見直す方向だという。

 成田市の小泉一成市長は「騒音地域を抱える市の立場からすると見直していただけるのは非常にありがたい。当然、現行案より短縮してもらえるものと認識している」と話した。

 県空港地域振興課は「夏目社長が見直し検討の着手を表明したのは評価したい」とコメント。周辺市町は県にも地域振興策や騒音対策区域設定の柔軟化などを求めており、同課は「次回の四者協議会日程は未定だが、県、国などがそれぞれ“宿題”への具体的な回答を持ち寄った上で開くことになるはず」とした。

 NAAは昨年9月、原則午前6時~午後11時としてきた発着時間を、午前5時~翌午前1時とする夜間飛行制限緩和案を提示したが、騒音下住民からは睡眠など生活環境の悪化につながるなどとして反発が相次いでいる。