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17年の世界ニッケル需給、供給不足は4000トンに縮小

5/26(金) 6:02配信

鉄鋼新聞

 住友金属鉱山がまとめた世界のニッケル需給予測によると、17年の需給バランスは4千トンの供給不足と予測した。インドネシアの含ニッケル銑鉄(NPI)の増産を主因に、前回予測(1月)の4万8千トンの供給不足から不足幅が縮小し、ほぼバランス状態となる見通し。16年は3万トンの供給不足だった。

 17年のニッケル需給は、供給量が前年比4・3%増の213万2千トン、需要が同比3%増の213万6千トンと予測した。前回予測に比べ供給は5万2千トンの上方修正、需要は8千トンの上方修正となった。
 供給ではインドネシアのNPI生産が順調に立ち上がっていることから17年は同比73・8%増の21万9千トンと想定、前回予測(18万トン)から大幅に上方修正した。中国のNPI生産は同比5・6%減の34万トンと予測。インドネシアの鉱石輸出再開などで鉱石調達がしやすい環境になっていることなどから前回予測の32万5千トンから1万5千トン上方修正した。
 ただ、中国のNPI生産については足元のニッケル価格低迷を受けて一部のNPI専業メーカーが操業を停めていることから、今後も相場によって生産量が上下するとみている。
 需要では、世界のステンレス粗鋼生産量を同比1・1%増の4585万トン、そのうち中国の生産量を同比2%増の2543万7千トンと想定した。16年の中国のステンレス鋼生産は前年比17・6%増の2493万8千トンと大幅な増加となった見込みだが、17年は輸出が鈍化すると想定した。
 17年の日本のニッケル需給は、供給量が同比2・1%増の19万6500トン、需要が同比4・5%増の16万1500トンと予測。需要ではステンレス鋼生産が引き続き高水準に推移し、前年並みの309万3千トンと想定。二次電池向けの需要も増加すると見込んだ。
 16年の世界需給バランスは、需給ともに上方修正し、前回予測の6万1千トンの供給不足から3万トンの供給不足に見直した。供給量は前年比3・9%増の204万4千トン、需要は同比9・6%増の207万4千トンとなった見込み。供給では中国の地金生産が前回予測比1万トン、インドネシアのNPI生産が同比9千トンの上方修正となった。

最終更新:5/26(金) 6:02
鉄鋼新聞

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