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「シャワーの浴び過ぎ」は皮膚に良くない?

5/26(金) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

気温の上昇とともに汗や体臭が気になって、シャワーを浴びる回数を増やす人も多いのではないだろうか。でも、ちょっと待ってほしい。日々のシャワーのせいで、汗よりも不快な状況が生じてしまうかもしれない。

「シャワーの浴び過ぎ」写真

適切な入浴の頻度や手法に関する研究は、実はそんなに存在しない。ただ、日常的にシャワーを浴びることで、皮膚にとって必要不可欠な油分や細菌が取り除かれ、健康や体臭、身体上の防衛システムに悪影響が及ぼされることを示す、説得力のある論拠はある。

実際にシャンプーを使い過ぎるライフスタイルにより、科学がいまだ解明できていない「ヒトマイクロバイオーム(編集部注:人体に生息する微生物の集合体、微生物群ゲノムとも言われる)」の複雑なシステムにダメージを与えることを示す証拠が、相次いで報告されている。

シャワーの浴び過ぎは、身体機能に影響を及ぼすことがある

「マイクロバイオーム」は、細菌やウイルスなど、体の内外に生息する微生物の総称で、健康を保つ上で非常に重要な存在だ。それらがいなければ、免疫システムや消化器、さらには心臓までもの機能が低下したり、完全に停止してしまう。

私たちの生活においてマイクロバイオームが果たす役割は、いまだ完全には解明されていない。しかし、シャワー浴が皮膚上のマイクロバイオームにダメージを与えることを示す、間接的な証拠は存在する。健全なマイクロバイオームがないと、皮膚はそのバランスをうまく保てず、傷や化膿を防ぐことができないようだ。

シャンプーやせっけんを使用してシャワーを浴びると、髪や皮膚から必要な微生物や油分が失われるという説は十分に確立していて、美容業界はコンディショナーや保湿剤でそれらを補おうとしている。それだけに、屋内の(都市的な)殺菌された環境で生活している人々のマイクロバイオームは、より複雑性に欠け、弱いことが多いという。

その一方で、「過去に西洋人と交流した記録がない」とされるアマゾンのヤノマミ族についての研究によると、それまでに調査したどの人口母集団よりも豊富な細菌が、皮膚や口、排泄物から検出された。中には抗生物質に耐えうる種も含まれていた(ヤノマミ族の人々が抗生物質に触れた事実は確認されていないが)。

また、初期の研究では、細菌が皮膚の健康を保つ役割を果たす可能性や、マイクロバイオームが乱れると、ニキビのような一般的な皮膚疾患がもたらされることが分かっている。

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最終更新:5/26(金) 21:10
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