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ブラッド・ピットが語る“映画の未来”とは? 主演最新作はNetflixオリジナル映画

5/26(金) 18:00配信

ぴあ映画生活

米俳優のブラッド・ピットが、プロデュースも手がけた主演最新作『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』を引っさげ、約2年半ぶりに来日。世界最大級のオンラインストリーミングサービスNetflixと、ピットが代表を務める制作会社プランBの共同製作によって、世に送り出される衝撃作の見どころ、さらにネット配信が切り開く“映画の未来”についてインタビューで語った。

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その鋭い先見性で独自路線を確立し、『ディパーテッド』『ムーンライト』で2度のアカデミー賞作品賞に輝くプランBが、最新作のパートナーに選んだのは、やはり近年、アカデミー賞をはじめ、各地の映画賞を席巻しているNetflixだ。「この企画はNetflixと組まない限り、成立しなかった」とピット本人が豪語する本作は、実在の陸軍将軍に密着したルポルタージュの映画化。アフガニスタン駐留米軍の司令に任命された“ゴリゴリ”の職業軍人が、戦争の不条理に巻き込まれる。

「もし、従来の方法で製作したら、大胆で野心的なアプローチがそぎ落とされてしまったかもしれない。あるいは単純に製作費が6分の1になってしまったか(笑)。Netflixにとってもリスクが高い企画だったはずだが、世間に対し“問いかけ”をする作品に賛同してくれた」(ピット)

自身はストイックな愛国者にして、強烈ななまりと歯に衣着せぬ言動で現場を鼓舞する主人公グレン・マクマーン将軍を妙演。コミカルな要素もたっぷりで、一言で表せば“クセがすごい”役どころだ。「口調や動き、あらゆる面で楽しませてもらったよ。彼のバカげた言動を通して、戦争の滑稽さや愚かしさを感じてほしかった。真面目な話、戦場では多くの兵士や民間人が命を落としている。戦争という名の“マシーン”によってね」(ピット)

インタビューにはメガホンをとった俊英、デヴィッド・ミショッド監督が同席し、「果たして、勝利とは何なのか? そもそも、そんなもの存在するのかって疑問を投げかけたかった。アフガンでの戦闘がもう10数年も続いている状況を考えれば、正義ではなく、錯覚や幻覚…まさにブラッドが言う通り、機械的なシステムが戦争を長引かせているとしか思えないからね」と付け加える。

Netflixが“映画の未来”に与える影響とは? ピットとミショッド監督はこう語る。

「Netflix好調の理由は、製作する作品のクオリティ。そこに尽きると思うね。実際、今回の結果にはとても満足しているよ。それに若く優秀なクリエーターに、適切なチャンスを与えてくれる。もちろん、映画館でのミラクルな体験は消えないと思うけど、実際、家で映画を見る人はどんどん増えているよね。そんな鑑賞スタイルの多様化が、映画のもつ未来や可能性を押し広げてくれるのは大歓迎。そのおかげで『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』が生まれたんだから」(ピット)

「ここまでインターネットが普及したのだから、後戻りはできないと思うし、Netflixの台頭は自然な流れなんじゃないかな。僕自身はとにかく、総合芸術である映画、それを作ることが大好き。誰かに見てもらえるなら、その手段は気にならないよ」(ミショッド監督)

Netflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』
5月26日全世界同時配信

取材・文:内田涼

最終更新:5/26(金) 18:00
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