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国会で暴露後に違法捜査、自衛官が国提訴 国側、棄却求める/地裁

5/26(金) 22:32配信

埼玉新聞

 防衛省統合幕僚長と米軍幹部の会談記録とみられる資料が国会で暴露された後、文書を流出したという身に覚えのない嫌疑をかけられ、中央警務隊による違法な取り調べを受けるなど精神的苦痛を受けたとして、防衛省情報本部の3等陸佐大貫修平さん(42)が国に慰謝料500万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、さいたま地裁(針塚遵裁判長)で開かれた。国側は請求棄却を求めた。

 この日の意見陳述で大貫さんさんは、中央警務隊による取り調べや家宅捜索を振り返り、「自白強要されたり、屈辱的な配置換えをされた」などと説明。会談記録は首相や防衛相が国会で存在を否定していたとして、「存在しないはずの文書の流出をなぜ捜査できるのか。私には全く身に覚えがなく、違法捜査は断じて許せない」と訴えた。

 訴状などによると、大貫さんは2015年11月~16年2月、「おまえが犯人なのは間違いない」などと言われ、自衛隊法違反(防衛秘密の漏えい)容疑で中央警務隊から長時間にも及ぶ取り調べやポリグラフ検査を受けた。15年12月に庶務係として上司のスケジュール管理を、16年3月には省内の行事準備の資料作成などの仕事を命じられるなど、肉体的・精神的苦痛を被ったとされる。

 会談記録は、共産党議員が入手したとする文書で、国会で自衛隊統合幕僚監部が安全保障関連法の成立見通しを米側に伝えていたと指摘。国は「文書を確認できなかった」としていた。

最終更新:5/26(金) 22:32
埼玉新聞