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殺人などの罪で元保護者会長起訴 我孫子女児殺害

5/26(金) 18:29配信

千葉日報オンライン

 千葉県我孫子市北新田の排水路脇で3月、ベトナム国籍の松戸市立六実第二小学校3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、千葉地検は26日、リンさんを連れ去り窒息により殺害したなどとして殺人、わいせつ略取誘拐、強制わいせつ致死と死体遺棄の罪で、同小の元保護者会会長、渋谷恭正容疑者(46)を起訴した。地検は認否を明らかにしていない。

 起訴状などによると、渋谷被告は登校中のリンさんが13歳未満と知りながら、リンさんを略取または誘拐してわいせつな行為をしようと考え、3月24日、リンさんの自宅周辺で、女児を軽自動車に乗せて発進し県内を走行。同日、県内または周辺で、リンさんを手足錠を使って拘束してわいせつな行為に及んだ上、その頃、殺意を持ってリンさんの首を圧迫して窒息により死亡させた。さらに同日、我孫子市北新田の排水路の橋の下にリンさんの遺体を捨てて遺棄したなどとしている。

 地検は、証拠の検討を進めた結果、リンさんの連れ去りから殺害、遺体の遺棄に至るまでの一連の行為が、全て3月24日に行われたと特定し、捜査を終結した。

 県警我孫子・松戸東署合同捜査本部によると、渋谷被告は4月14日の逮捕以降、一貫して黙秘を続け、再逮捕容疑については「供述を拒否します」と答えていた。認否について地検は「重大な事件として認識しているが、刑事訴訟法上の規定がある。訴訟手続き外で明かすことはできない」としている。

 県警のこれまでの調べでは、渋谷被告は地域での見守り活動を通してリンさんと面識があったとみられている。

 捜査本部は4月14日、女児の遺体を我孫子市北新田の利根排水機場付近の排水路の橋の下に遺棄したとして、渋谷被告を死体遺棄容疑で逮捕。今月5日に殺人などの容疑で再逮捕していた。

 リンさんは修了式だった3月24日午前8時ごろ、松戸市六実5丁目の自宅を出て、約600メートル離れた小学校に向かったが登校せず行方不明に。学校は同8時40分ごろ、リンさんが登校していないと父親に連絡。父親は同11時半ごろ、近くの交番を通じて松戸東署に捜索願を出した。

 県警はすぐにリンさんの行方を捜索したが見つからず、リンさんは26日午前6時45分ごろ、我孫子市北新田の排水路脇の草むらで死亡しているのが見つかった。自宅と遺棄現場は約10キロ離れていた。リンさんのランドセルと衣服などは、遺棄現場から約20キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷で見つかっていた。

 ◇おことわり=事件発生以降、被害女児を実名で報じていましたが、5月5日の再逮捕後は事件の性質を踏まえ、匿名に切り替えました。26日の起訴を受け父親が「娘を殺したことを一生忘れてほしくない」との趣旨で実名報道を要望しました。遺族心情に配慮し、今後は実名とします。