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沖縄に外来トカゲの新たな脅威 「グリーンアノール」 本島全域に拡大の懸念

5/26(金) 15:20配信

沖縄タイムス

 東北大学大学院生命科学研究科の河田雅圭教授(59)らは25日、那覇近郊に多く生息する特定外来生物のトカゲ「グリーンアノール」が、沖縄本島全域で生息可能で、今後、分布が急速に拡大する危険性があるとの研究結果を発表した。河田教授は「ヤンバルまで分布が広がれば、固有種はかなり危険になる。手遅れになる前に防除対策が必要だ」と指摘した。19日付で英国の電子論文集「Ecology and Evolution」に掲載された。

 グリーンアノールは米国南東部原産のトカゲで目の周りが青くて喉袋が赤く、昆虫を食べる。胴体は長さ7・5センチほどまで成長する。

 沖縄では1989年に本島南部で移入が初確認され、2015年には座間味島でも定着が確認された。小笠原諸島では1960年代に侵入後、急速に数を増やし、トンボなどの固有種の絶滅が危惧されるほど生態系に影響を及ぼしている。

 研究ではDNAを調べ、沖縄のグリーンアノールは小笠原の集団とは別タイプで、北米南東部の海岸や内陸から別ルートで移入したと推定。河田教授は「沖縄には米軍経由で入った可能性が一番高い」と語る。

 もともとの生息環境から、本島全域で生息できる可能性が高いと推測。平均気温の低さや高湿度が、本島北部に分布していない要因と考えられるが、適応進化や開発、温暖化で急速に増える危険性があるという。

 県は2015年度から生息状況などを調べ、16年度は高密度地域の那覇市真嘉比で1969個体を捕獲した。

最終更新:5/26(金) 15:45
沖縄タイムス