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北電、日本海ガス連携 小売り自由化、囲い込みへタッグ

5/26(金) 2:09配信

北國新聞社

 北陸電力と日本海ガス(富山市)は25日、電気と都市ガス両方を使用する顧客向けの新サービスで提携したと発表した。両社の会員制度にセットで加入すれば、スーパーや飲食店で使えるポイントを付与する。電力と都市ガスの自由化による競争激化を受け、連携して顧客の囲い込みを図る。北陸で電力、ガス事業者が提携するのは初めて。

 新サービスは、北電の電気料金メニュー「節電とくとく電灯」と日本海ガスの都市ガス、両方を契約した人が対象となる。それぞれの会員制度「ほくリンク」、「プレーゴクラブ」に入会して申し込めば、各500ポイント(500円分)を贈る。会員制度の更新時期にも100ポイント付与するほか、プレゼントキャンペーンも予定する。

 日本海ガスは、富山、射水、高岡市の約6万戸に都市ガスを供給している。この3市で北電の「節電とくとく電灯」に契約可能な戸数は22万戸となる。北電と日本海ガスは顧客に会員制度の利点を呼び掛け、つなぎ止めを図る。サービスは7月1日に開始し、今後の拡充も検討する。

 25日、富山市内で日本海ガスの杉本正人エネルギーソリューション本部営業統括部長、北電の寺腰直明リビング営業部リビング営業総括チーム統括が会見した。両社は今年1月から提携に向けた協議を進めてきた。北電は、他のガス事業者との連携についても「方向性が一致すれば考えたい」(寺腰氏)とした。

 両社が提携を決めた背景には、エネルギー市場の競争激化に対する危機感がある。電力は昨年4月の自由化後、北陸でも新規事業者が参入し、契約数を伸ばしている。都市ガスは今年4月に自由化され、北陸での参入はまだないが、日本海ガスは「今の状態が続くことは考えにくい。今から準備は必要だ」(杉本氏)とみている。

 両社は協力して顧客向けのサービスを充実させ、つなぎとめを図りたい方針だ。一方で両社は、長年、都市ガスとオール電化で契約を取り合ってきた競合相手でもある。北電は「引き続き、電化ニーズに応える提案もしていきたい」としている。

北國新聞社

最終更新:5/26(金) 2:09
北國新聞社