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食の物産展が孤軍奮闘 金沢市内の百貨店、衣料不振で集客の柱に

5/26(金) 2:09配信

北國新聞社

 金沢市内の2百貨店で食の物産展が堅調だ。香林坊大和では北海道展、めいてつ・エムザでは各地の人気グルメを集めた「全国うまいもんまつり」を開催中で、いずれも大勢の人でにぎわっている。主力の衣料品や雑貨などが低迷する中でも、物産展は例年並みの売り上げを確保しており、節約志向に苦しむ百貨店の「集客の柱」として孤軍奮闘している。

 香林坊大和で開催中の北海道展は、初登場12店を含む計70店が出店している。目玉は肉とスイーツで、会場には百貨店の主要客である中高年から若者まで幅広い客層が目立つ。

 同店は1970年代から毎年、北海道展を開いている。定番イベントだけに固定ファンが多く、「景気の良しあしにかかわらず安定した客足が見込める」(販促担当者)。消費者の節約志向は依然として強いが、物産展では値が張っても購入する客が多いという。

 会期は31日までで、25日からは道産の牛肉や豚肉を使った弁当など計14店を入れ替え、売り上げの積み増しを目指す。

 めいてつ・エムザは17日から全国うまいもんまつりを開いており、各地から66店の人気グルメを集めた。

 会期前半は限定販売の高級スイーツ目当てに開店の1時間以上前から行列ができる盛況ぶりで、計19店を入れ替えた24日以降も客足は順調に推移している。売り上げも前年実績を上回るペースだという。

 エムザによると、全国の人気店を紹介するイベントは、北海道や九州など地域ごとの物産展に比べて目新しさを打ち出しやすい。担当者は「お客さまの反応はいい。最終日の29日まで勢いを維持したい」と期待を込めた。

 ただ、下層階へ客が流れる「シャワー効果」は小さい。25日は香林坊大和、めいてつ・エムザとも8階の物産展会場こそ混雑したが、衣料品など他のフロアでは買い物客の姿はまばらだった。

 「物産展で必要なものを買い、そのまま帰ってしまう人も少なくない」(大和)、「要冷蔵の商品が多く、長時間の滞在が難しい側面もある」(エムザ)。物産展のにぎわいを全館にどう波及させるかが課題となっている。

北國新聞社

最終更新:5/26(金) 2:09
北國新聞社

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