ここから本文です

「できるだけ退屈に」が合言葉-米金融当局のバランスシート縮小

5/26(金) 6:44配信

Bloomberg

米連邦準備制度が抱える4兆5000億ドル(約503兆円)規模のバランスシートを縮小させる計画について、当局者の意見が集約されつつある。その目標とは、保有を減らすことと、債券トレーダーにとって退屈なイベントとすることだ。

24日に公表された今月2、3両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、再投資をやめる資産の規模の上限をまず「低い」水準に設定し、四半期ごとに段階的に引き上げていく戦略にほぼ全ての当局者が好意的な見解を表明したことが示された。これならコミュニケーションが容易で「自動操縦」だ。

23日にニューヨークで講演したフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、基本的に「ペンキが乾いていくのを眺めるような政策となるだろう」と語っていた。

議事録によれば、その目的は金融市場への予期せぬ影響を和らげ、「桁外れ」な金利上昇を回避することにある。当局が保有する米国債は2兆5000億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)は1兆8000億ドルに上るため、ポートフォリオの取り扱い次第では米経済に大きなインパクトを及ぼす可能性がある。

ナットウエスト・マーケッツ(コネティカット州スタンフォード)のエコノミスト、ケビン・カミンズ氏は縮小について、「当局者はささやかな形でまず始める意向であると見受けられる」と指摘。計画は「早めに打ち出されて、議事録発表に向けてわれわれが想定したよりも長期間かけて進められる可能性がある」と話した。

JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は、米国債とMBSの再投資をやめる規模として、それぞれ月80億ドル、40億ドルの上限から始めて、1年かけて四半期ごとに同額ずつ増やしていく可能性があるとの見方を示した。

ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は「当局者の計画策定がこれほど進んでいることに驚いた」とした上で、9月の縮小開始も考えられるが、年末に開始される可能性の方が大きいと述べた。

原題:Boring Is In Vogue at Fed as Balance-Sheet Plan Comes Into View(抜粋)

Richard Miller, Jeanna Smialek

最終更新:5/26(金) 6:44
Bloomberg