ここから本文です

完璧なマティーニ、かき混ぜる時間は40秒まで-ウオッカの達人が伝授

5/26(金) 7:02配信

Bloomberg

フランス産高級ウオッカ「グレイグース」の醸造責任者であるフランソワ・ティボー氏は、アルコール業界の革命児だ。1982年にボルドー第2大学でワイン醸造の学位を取得。ドイツ産リキュール「イエーガーマイスター」の販売で富を築いた資産家にして起業家の米国人シドニー・フランク氏に採用された際、仏コニャックメーカー、H・ムニエでの仕事でその名を知られるようになった。高級ウオッカ市場の穴を埋めるため、フランク氏とティボー氏は詳細なレシピでスピリッツ(蒸留酒)を生み出したが、それは「世界最高のウオッカ」として知られるようになりそうだ。

ティボー氏はウオッカ造りに携わっているものの、最初にとりこになったのはワインだった。今でも生まれ育ったフランスのコニャック地方在住で、父親はワイン醸造家だ。学生の時、ブルゴーニュ地方のブドウ畑クロ・ド・ブージョで毎年収穫に参加。この地域は、ムルソーの白やジュブレ・シャンベルタンの赤などティボー氏お気に入りのワインの産地でもある。

ティボー氏は、学業を修めるためボルドーに移った際にボルドーワインに出合った。特にサン・テミリオンの赤ワインのファンだ。「今はコート・デュ・ローヌのワインを楽しんでいる。オークの香りは少なめだが味わいは豊かだ」と語る。この他、愛好家がセラーにそろえるワインとしてシャトーヌフ・デュ・パプのほか、ローヌ南部の銘柄バケラスとジゴンダスを勧める。

夏のパーティー向けにティボー氏が推薦するのは、ロワールバレー産の香りの良いワイン、サンセールブラン・レ・モン・ダネか、同氏が卒業した大学の教授だった醸造家の手によるシャトー・レイノン・ソービニヨン・ブランだ。

ティボー氏はドライマティーニについては非常に明確なレシピを持っており、もちろんウオッカは欠かせない。バーテンダーの腕を見分けるのに良い方法であり、「シンプルなカクテルだが、正しく作るのは難しい」と同氏は話す。

ティボー氏にとって理想的なマティーニはシェイクするのではなく、かき混ぜて作る。「そして、氷はとても冷たくなければならない。カクテルと氷がシェイクしなくてもうまく溶け合っていることを確認する必要がある」。そのために、混ぜる時間は40秒を超えるべきではないという。「バーテンダーは非常に精密でなければならない」と同氏は語った。原題:The Perfect Martini Is Stirred for Exactly 40 Seconds(抜粋)

Arianne Cohen

最終更新:5/26(金) 7:02
Bloomberg