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アジア一辺倒に異論唱える日本の新興市場債投信、ブラジル有望視

5/26(金) 8:21配信

Bloomberg

新興市場の中でのアジアの魅力が話題をさらう中で、日本で運用成績上位の債券ファンドの一つが別の地域に価値を見いだしている。

ブルームバーグの集計データによれば、T&Dアセットマネジメントの野村エマージング債券投信は、年初来リターンがプラス14.5%と、同種のファンドの98%を上回る成績。T&Dアセットが委託会社となりキャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニーが運用する同ファンドは現在、メキシコとブラジル、アルゼンチン、ガーナ、ケニアなどの国の債券で運用を増やす一方、アジア諸国の債券をアンダーウエートとしている。T&Dアセットのチーフストラテジスト、温泉裕一氏が明らかにした。

債券運用部長でもある温泉氏はこれらの国の経済ファンダメンタルズは堅調との認識を示し、同ファンドでアジアをアンダーウエートとしている理由として、実質金利にあまり魅力がなくなっている点を挙げた。

以下は温泉氏が今月、ブルームバーグとの電話インタビューで示した見解の抜粋。

なぜ中南米やアフリカが魅力的なのか?

・(ブラジルの最近の政治的危機についての)ニュースを受けた後も、ブラジルに対する見方と、当ファンドの同国へのエクスポージャーは現時点で恐らく変化はない

・ブラジルではインフレは抑制され、金利は低下しているが、それでも比較的高いため投資妙味が大きい

・新興市場国経済は全般に安定しつつあり、メキシコでは通信やエネルギーなどのセクターで改革が促進されている。北大西洋条約機構(NAFTA)を巡る通商協議の動向を見渡すと、実際にはメキシコに有利な新たな合意が出てくる可能性もある

・アフリカでは天然資源産業に加えてインフラや工業の発展が進行中だ。例えばガーナでは、国際通貨基金(IMF)主導の前進が見られ、電力供給の増加がインフレ抑制に貢献しており、これはプラスだ

・当ファンドは中南米とアフリカのオーバーウエート・ポジションを続けるだろう

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最終更新:5/26(金) 11:53
Bloomberg