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中国、人民元の中心レート設定方法の変更を検討-変動抑制に向け

5/26(金) 13:58配信

Bloomberg

中国はドルに対する人民元の中心レートの算出方法を変えることを検討している。変更されれば為替レートのボラティリティーが抑えられる公算は大きいが、アジアで最も経済規模が大きい中国で市場の役割を高める取り組みが損なわれる可能性がある。

中国政府が26日発表した声明によると、当局は元の中心レート設定で「反循環的要因」を加える可能性がある。ブルームバーグ・ニュースは中心レート設定方法の変更について先に報じていた。アナリストは変更されれば同レート設定に対する当局のコントロールが強まり、元相場への市場の影響力が抑えられる可能性があると指摘している。

ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、ショーン・キャロー氏(シドニー在勤)は、「市場が想定する水準から中心レートを引き離していく上で、反循環的要因の役割が増すように聞こえる」と指摘。「今回の動きにより、人民元の安定を巡って当局が公に説明しているよりも強い懸念を抱いているとの印象を受ける」と述べた。

情報が非公開だとして匿名を条件に関係者が語ったところによると、中国人民銀行(中央銀行)が各銀行に今週通知した新たな方式では、中心レートのクオートを提示する各金融機関は現地時間前日の午後4時30分(日本時間同5時30分)時点の正式な終値と通貨バスケットの変動に加え、反循環的要因を考慮することになる。各銀行は現在、中心レートの設定モデルを調整しテストを実施中で、早期に新方式に基づいたクオートの提示を始める予定だと関係者は話していた。

中国外国為替取引システム(CFETS)が運営するチャイナマネー・ドット・コムに掲載された声明によれば、中国の為替市場は非合理的な期待で動く公算があり、これによって「非現実的な」需給が生じ、オーバーシュートのリスクが高まる。「反循環的要因」は「群衆行動」を和らげ、投資家が経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)により注目するよう促すことに寄与し得るとした。

INGグループのアジア調査責任者、ティム・コンドン氏(シンガポール在勤)は、「人民元相場の最終段階が他の主要通貨と同じく自由変動相場制だとすれば、人民銀の中心レート設定メカニズムの見直しはそれに逆行する措置だ」と話した。

原題:China Considers Changing Yuan Fixing Formula to Curb Swings (2)(抜粋)

中国当局の発表を受けて大幅に書き換えます.

Steven Yang, Tian Chen, Ran Li

最終更新:5/26(金) 18:14
Bloomberg