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U-20日本代表へ韓国観客から賞賛とブーイング。その裏にあった狙いとは

5/28(日) 11:00配信

THE PAGE

 前半のジャンピングボレーに続き、マラドーナを彷彿とさせる4人抜きのスーパーゴールを決めたMF堂安律(ガンバ大阪)は、地元・天安(チョナン)のサッカーファンの心を鷲掴みにした。

 日本が2点のビハインドを跳ねのけてからというもの、堂安がボールを持つたびにスタンドから歓声が湧くようになったのだ。
 ところが、堂安のプレーを、日本の攻撃を楽しんでいた天安のサッカーファンからゲーム終盤、ブーイングが浴びせられた。

 もっとも、このブーイングは日本にとって、決して恥ずべきものではなかった。
 韓国で行われているU-20ワールドカップ。グループステージ第3戦でグループ3位の日本は決勝トーナメント進出を懸けて2位のイタリアと対戦した。

 24ヶ国が4チーム6グループに分かれて争うこの大会は、各グループ2位以上なら無条件で、3位なら6チーム中上位4チームが決勝トーナメントに進出できる。
 南アフリカとの初戦に勝利して勝ち点3をすでに得ている日本は、このイタリア戦で引き分け以上なら、たとえ3位に終わっても決勝トーナメントに進出できる。
 ところが、4分に警戒していたはずの右ウイング、オルソリーニにゴールを許すと、3分後にもパニコに決められ、わずか7分間で2点のビハインドを追ってしまう。

 絶体絶命の大ピンチ――。この窮地からチームを救ったのが、堂安だった。
「(あの失点でハートに)火がつきましたね。なんとかチームを変えないとって思ったので、自分がボールに触ってチームに喝を入れるというか、『俺はこれだけやってんねんぞ』って思わせるためにも厳しいところでも仕掛けにいって、球際でも戦いにいった」

 右サイドから中央に潜り込んでボールを受けると、ドリブル突破やワンツーでイタリアの守備網をこじ開けにいく。
 22分には左サイドの遠藤渓太のクロスに飛び込み、左足の裏で合わせて反撃の狼煙をあげると、後半6分にはG大阪の盟友、ボランチの市丸瑞希の縦パスを受け、密集に向かってドリブル突破を仕掛け、GKの逆を突いて流し込んだ。

「市丸がちょっと前にパスを出してきたので、『前を向け』というメッセージが込められていると思ってドリブルしました」と堂安が言えば、市丸も「あいつの力があれば、あそこで仕掛けて点取れると思ったので、『前を向け』と言うのはメッセ―ジとして出しました」と振り返る。スーパーゴールが生まれた背景には、G大阪ジュニアユースの頃から築かれてきた阿吽の呼吸があったのだ。
 

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最終更新:5/28(日) 11:26
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