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宮里藍 電撃引退決断の裏

5/27(土) 16:45配信

東スポWeb

 女子プロゴルファーの宮里藍(31=サントリー)が26日、今季限りで引退すると発表した。29日に都内で記者会見を行う。2003年9月にアマチュアながら「ミヤギテレビ杯」に優勝し、同10月にプロ転向してから14年。現在の女子ゴルフ人気の礎を築き、10年には日本人選手として男女を通じ初めての世界ランキング1位にもなった。そんなスター選手がついにクラブを置く決断をした理由とは――。

 米ツアー通算9勝、日本ツアー通算15勝(アマでの1勝を含む)を挙げた女子ゴルフ界の第一人者が引退を決意した。詳細な理由については29日に本人が記者会見し説明することになるが、藍の生命線だったパットの不調が一つの要因になったのは間違いない。

 今や身長180センチの大型選手も珍しくない米女子ツアーで、155センチの藍が渡り合うにはグリーン勝負しかない。事実、開幕2連勝を含む年間5勝で世界1位となった2010年は、パーオンしたホールの平均パット数が「1・73」で1位。ラウンドあたりの平均パット数も「28・67」で3位(米女子ツアー記録)をマークした。しかし昨季の平均パット数は「1・83」(90位)、ラウンド平均も「30・38」(120位)と低迷した。

 パットの不調という意味では14年シーズンも両部門の順位がいずれも3桁に落ち込んだ。当時は父でコーチの優さんが「カップインする時の“コトン”という音を聞かせて、自信を取り戻させるため」に1メートルに満たない距離からパッティングを何百球も繰り返し練習させたことで復調した。

 だが、朴仁妃(28=韓国)が世界1位になった際に「アイのパットは世界一。私も手本にしている」と言わしめた絶頂期のレベルにまで戻すのは難しかった。加えてツアー平均飛距離270ヤード超えが10年には1人しかいなかったのが、今季は9人に増加。飛ばし屋たちに対抗するには限界もあった。さらに、マイナー種目だった女子ゴルフをメジャー競技に押し上げ「時代」をつくった立役者も、6月19日には32歳。結婚や出産を考えたとしても不思議ではない。

 将来は48歳で日本女子プロゴルフ協会会長に就任した小林浩美(54)のように、米ツアーで培った人脈や語学力を生かし、日本ゴルフ界をけん引していくことになる。

 藍に心残りがあるとすれば、プロ転向前から目標に掲げていた「メジャー制覇」を達成できていないこと。今季米ツアーのメジャーは残り4大会。ここでの有終Vを、日本だけではなく世界中のファンが願っている。

最終更新:5/27(土) 16:45
東スポWeb