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【Bリーグ】栃木が初代王者!背中で導いた田臥

5/28(日) 5:54配信

スポーツ報知

◆プロバスケットボール B1リーグ チャンピオンシップ決勝 栃木ブレックス85―79川崎ブレイブサンダース(27日、東京・代々木第一体育館)

【写真】初代王者に輝き、トミー・ブレントンと抱き合い喜ぶ栃木・田臥勇太

 東地区1位の栃木ブレックスが、中地区1位の川崎ブレイブサンダースを85―79で下し、Bリーグ初代王者に輝いた。4点ビハインドで迎えた最終第4クオーター(Q)、日本人初のNBAプレーヤーとなったポイントガード(PG)・田臥勇太(36)を中心にゴール下で確実に得点を重ね、逆転で優勝をつかんだ。MVPには21得点を挙げた栃木のシューティングガード(SG)・古川孝敏(29)が選ばれた。

 82―79で迎えた試合終了残り40秒。田臥がドリブルで攻め、最後はマークが外れたセンターのジェフ・ギブス(36)に的確にパスを送り、2点シュートをアシスト。勝負どころで優勝を決定づけるプレーを披露した司令塔は「このメンバーで優勝できたことがうれしい」。栃木の勝利を告げるブザーと共にベンチに走り出し、仲間と抱き合った。

 173センチの小柄な体で道を切り開いてきた。04年にNBAのサンズで日本選手として初めてプレーし、衝撃を与えた。日本のバスケ界をけん引してきたスターも、チームでは「勇太さん」と呼ばれる兄貴分。練習には誰よりも早い2時間半前に入る。念入りにストレッチし、常に100%の状態で試合に臨む。シュートやアシストなど数字に残る部分より「泥臭いところは負けない」が信念。この日も残り16秒でボールを追って観客席に飛び込んだ。守備の柱でセンターのライアン・ロシター(27)は「(田臥という)リーダーを見てみんなやっている」。ウィスマン監督も「彼(田臥)がいることは、ものすごいアドバンテージ」と信頼を寄せる。

 36歳の気迫が、チャンピオンシップでの逆転劇につながった。準々決勝の千葉戦は22点差、準決勝の三河戦も19点差を追いついた。この日も終盤にリードされたが「誰一人として諦めなかった」と田臥。追い込まれるたびに「自分たちのバスケをやろう」の一声で結束した。チームとともに旧JBL時代の09―10年シーズン以来、7季ぶりのリーグ制覇を果たした。

 昨年のNBL準決勝で敗れた王者の川崎に雪辱し、田臥は「(去年負けて)悔しい思いもした。全員で積み重ねてきた結果」と胸を張った。日本代表で川崎のPG・篠山竜青(28)も「田臥さんは勝負どころで得点につなげる。『まだまだ甘い』と言われているような気がした」と脱帽した。「若手には負けたくない。成長したい」と田臥。ベテランの味は増すばかり。来季は連覇に挑む。(小林 玲花)

 ◆田臥 勇太(たぶせ・ゆうた)1980年10月5日、横浜市生まれ。36歳。大道小2年の時にバスケを始め、秋田・能代工では3年連続で高校総体、国体、全国高校選抜を制覇。99年にブリガムヤング大ハワイ校へ留学。02年にトヨタ自動車に入団し新人王を獲得。04年11月にサンズで日本人初のNBA選手として、4試合に出場。08年に栃木ブレックスに加入。173センチ、76キロ。A型。

最終更新:5/28(日) 7:47
スポーツ報知