ここから本文です

桃田、賭博処分から復帰!1年2か月ぶりコートで感謝の1勝

5/28(日) 6:04配信

スポーツ報知

◆バドミントン 日本ランキングサーキット第1日(27日・さいたま市記念総合体育館)

 男子シングルス1回戦で、違法賭博に関与した元世界ランク2位の桃田賢斗(22)=NTT東日本=が、和田周(26)=JTEKT=を21―7、21―8のストレートで下し、28日の2回戦に進んだ。今月15日に日本協会から受けていた無期限出場停止処分が解除され、約1年2か月ぶりの実戦復帰。処分中に取り組んだ走り込みやウェートトレの成果で動きのキレを増した姿を披露し、20年東京五輪へ再出発した。

 黒髪の桃田は一礼し、1年2か月ぶりのコートに立った。「今まで感じたことのない複雑な緊張感だった」。温かい拍手に包まれる。心を決め、夢中でシャトルを追った。第1ゲームは開始から5点連取し、第2ゲームでも同様に8連続得点。わずか27分で復帰戦を飾り、5度ほど客席に頭を下げた。「1点1点ではなく、1球1球を大切にできた。ただプレーするだけではなく、感謝の気持ちを伝えるのが大事」。約50人もの報道陣にぐるりと囲まれたのも久しぶり。言葉をかみしめつつ、等身大の思いを並べた。

 出場資格停止処分中、違法賭博の誘惑に負けた甘い自分を見つめ直した。昨年5~6月は一切ラケットを握らず、8月のリオ五輪も「自分のことだけで余裕がなく、全然(映像を)見ていない」ほど考え抜いた。胸に浮かんだ答えはシンプルだった。「純粋に、羽根を打つのが好きなのだと分かった。辞めようとは思わなかった」

 決意は練習に表れた。「前はフィジカルよりも技術で勝負していた。そこが弱点」。おろそかにしていた走り込みやウェートトレを増やし、70キロの体重を67キロに絞り込んだ。俊敏さが高まり、繊細なネットプレーや打点の高いスマッシュの破壊力は増した。13~14年度にNTT東日本でチームメートだった相手の和田は「(過去に)球を交えているから、もう少し抵抗できるかと思ったけど、前よりレベルアップしていた」。桃田自身も「以前と違う感覚でシャトルの下に入れて戸惑うくらい」と実感する。

 20年東京五輪へ、今後は上位に入ればA代表復帰につながる全日本総合選手権(12月)が大目標。現在消滅している世界ランクを上げるため、自費で国際大会も転戦してポイントを稼ぐことになる。「また世界のトップと戦いたい気持ちはある」。感謝を結果で示してこそ、復帰を選んだ意味がある。(細野 友司)

最終更新:5/28(日) 7:49
スポーツ報知